ルートインBCリーグは神奈川フューチャードリームスが4年ぶり2度目の優勝を決めた。安里海投手が7回2失点の好投で11勝目を挙げ、優勝に貢献した。
社会人野球から独立リーグに
この日、先発した安里海投手は、東海大相模から東海大、そして日立製作所と名門を歩んできた投手で、151キロの速球を投げる左腕として注目されていた。しかし、日立製作所で3年間プレーするもドラフト会議で指名は無く、今年、NPB入りの夢を追いかけて日立製作所を退社し、BCリーグの神奈川に入団した。
社会人で鍛えられた実戦力もあり、151キロの速球を投げる左腕投手は、BCリーグではここまで10勝を挙げており、この日もその力を見せた。
初回にBC埼玉武蔵のプロ注目選手・町田隼乙選手に2ランホームランを浴びた。しかし、その裏に味方が逆転をすると、2回以降は立ち直って無失点に抑える修正力を見せた。「気持ちを切り替え大胆に強く投げた」力強いストレートと決め球のフォークボールを見せ、7回6安打2失点に抑えて優勝した。
この日は北海道日本ハムなど5球団のスカウトが視察に訪れており、安里投手も「真っすぐで三振をとれるところをプロに見せたかったので」とアピールした。リーグ戦では11勝で最多勝、奪三振も113でトップを独走している。
神奈川には横浜DeNAから首脳陣などが派遣されており、川村監督も「安里、斎藤、氏家と社会人野球を辞めてまで独立リーグに来てくれた選手が新戦力となってくれたのが大きかった。同年代が多く、チームの結束力を感じました」と話し、同じく社会人野球から入団した氏家蓮投手(トヨタ自動車東日本)、齋藤健成選手(西濃運輸)なども優勝に大きく貢献したと評価をした。
神奈川は9月6日から始まるプレーオフに出場するが、再び安里投手などがアピールをしてゆき、9月下旬に行われる日本独立リーググランドチャンピオンにもつなげて、アピールの場をできるだけドラフト間近までつなげてゆきたい。
川村監督なども選手の情報は横浜DeNAには伝えて行くだろうし、今回の優勝によってDeNAの首脳陣になっていく可能性もあり、それも強い縁となっていく。
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