浜松でキャンプを行っている駒大、ドラフト1位候補左腕の今永昇太投手などを目あてに、この日は4球団のスカウトが訪れた。中日の落合GMも今年初となるアマチュア選手の視察だったようだが、今永昇太投手のブルペンでの投球は見なかった。
4球団スカウトが注目、中日は3人態勢
ドラフト1位候補の今永昇太投手は、この日はブルペンで120球の投げ込みを行った。この投球の様子を、広島、埼玉西武、オリックス、中日のスカウトが見守った。中日は松永編成部次長、正津スカウトに落合GMと3人で視察を行った。
今永投手は「来て下さっているのは知っていた。でも僕なんでまだまだ」と話した。今永昇太選手は昨年秋も7勝を挙げ、12球団が1位候補に挙げる選手だが、常にプロへの自信がまだ無い事を口にする。
そのため、プロには進まず社会人入りといったうわさも出るほどで、もっと自信をもっても良いのだが。しかしこの春のリーグ戦で結果を出せば、気持ちも固まるだろう。
落合GMはブルペンを見ず
3人態勢で視察をした中日だが、今永昇太投手がブルペンに移り投球練習に入っても落合GMは野手が練習をしている球場のネット裏控室から動かず、約6時間わたり視察を行ったという。
落合GMは「今日だけでは判断できない。1年見てその時にいい選手を選ぶ。」と話したが、これは当たり前のことで、監督時代も投手については「わからない」と森コーチに全て任せていたように、投手については正津スカウトなど、投手出身の担当スカウトに任せるているのかもしれない。
しかし野手については昨年も友永翔太選手や石川駿選手、井領雅貴選手などを指名したように、自らの目でチェックしている。この日の駒大の4年生では昨年の江越大賀選手のようなドラフト注目選手はいないものの、目に留った選手はいただろうか。
今秋ドラフト1位候補・今永らの動きをネット裏の控室から見つめ「きょうだけでは判断できない。(判断には)1年かかる。それはどの選手もそう」とした。今年は今永のほかにも明大・上原ら左腕が豊作の年。GM自らシーズン前にチェックする意味合いは大きく「見るのが仕事ですから。1年見て、その(ドラフト)時に良い選手を選ぶ」と約6時間の滞在を終えて、球場を後にした。
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