東都大学リーグの2部では東京農業大vs立正大の対戦が行われ、プロ注目の東農大・陽川尚将選手と立正大・吉田裕太捕手が出場した。
ドラフト上位候補選手
陽川尚将選手はここまでに2部ながらリーグ通算105安打、23本塁打を記録している選手で、金光大阪高校時には巨人が育成ドラフト3位で指名したもののプロ入りを拒否して大学に進学した。今年プロ志望届を提出しているが、ドラフト3位以内の指名でなければ社会人入りするとしている。
また吉田裕太捕手は184cmの大型捕手で強肩とと共に、どこまでも伸びるような飛距離のあるホームランが魅力の捕手で二人ともプロがドラフト上位から中位でマークしている選手だ。
この日は吉田捕手は4打数0安打、陽川選手は2打数1安打、試合は東農大が2-1で勝利した。吉田捕手は「結果が出なかったことは、自分自身まだまだということ」と話した。
巨人、北海道日本ハムのGMなど6球団が視察
この試合には巨人の原沢球団代表兼GMや北海道日本ハムの山田GMなどプロ6球団の首脳やスカウトが視察し、注目殿高さをうかがわせた。原沢GMは「これまでスカウトが見ているので、集積して判断します」と話すと、山田GMも「会議の前に見ておこうと思ってね」と話した。また阪神も球団関係者が「パンチ力がある。肩も強いし体も強い」と評価し、ドラフト上候補としてリストアップしているという。
今年は捕手の獲得を狙う球団が多い。捕手の候補も多いものの吉田捕手もドラフト上位候補に入ってくる可能性がある。また陽川選手も3位以内を公言している。例年のドラフト会議であれば3位以内は難しいかもしれないが、今年に関しては3位以内の可能性が十分ある。特に北海道日本ハムは内野手がベテランから若手に入れ替わっている時期で、陽川選手の指名がありそうだ。他にも阪神が注目している。
狭い神宮第二が主戦場とはいえ、入学直後の1年春から全8季で2本塁打以上を記録。今春は初の首位打者に輝き、今秋に通算100安打を達成した。パワーと技術を兼ね備えた打撃は、1部の主砲と比べてもハイレベル。また、遠投110メートルの強肩を生かした三塁守備も目を引く。
阪神の球団関係者は「パンチ力がある。肩も強いし、体も強い」と評価。長らく不在だった、生え抜きの大型正三塁手になり得る素質に注目している。
この日は、阪神を含む6球団のスカウトが視察。巨人・原沢GM、日本ハム・山田GMらも見守る中で、陽川は2打数1安打2四球。三回は詰まりながらもうまく右前に運ぶと、八回は先頭で四球を選んで逆転勝ちに貢献し「ドラフトは多少は気になるけど、試合に集中しています」と笑顔を見せた。
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