福岡ソフトバンクは、ドラフト5位で指名した東北福祉大の大竹風雅投手と、契約金3000万円、年俸600万円で入団に合意した。
154〜155キロは現実的
大竹風雅投手は福島の光南高出身で、二塁を守る内野手としてプレーし、投手としても登板していた。福岡ソフトバンクは、2017年に学法石川の尾形崇斗選手を育成ドラフト1位で指名しているが、その尾形選手を視察した際に、スカウト陣が大竹選手の二塁守備の身のこなしなどを評価していたという。
その後、東北福祉大に入るとと投手として開花し、球速は7キロアップして151キロを記録した。しかし、3年時に右肘の手術を受けるなど、公式戦の登板は2試合のみ、それでも福山アマスカウトチーフは、「酷使しておらず、球威も上積みが期待できる。整った施設で練習するので、154キロ〜155キロは現実的な見積もり」と話し、将来性を高く評価した。
大竹投手も「公式戦2試合登板ということに遅れは感じていない。プロに行って持ち味のフォークを出せたら」と話し自信を示した。福山チーフも「実績のない育成から何人も実績ある選手が出ているので、焦らずに実戦経験を補ってほしい」と話す。
120キロ後半のフォークは大きく沈み、140キロ台のスプリットも効果的で、速球と2種類のフォークで勝負をする大竹投手。ソフトバンクは育成から活躍する選手が多い一方で、支配下選手が自由契約となり育成枠になる事もあるということ。まだ伸びしろの大きな投手とはいえ、ドラフト5位指名を受けて来年春からプロスペクトとしての魅力をみせて行きたい。
大学での公式戦登板は2試合計2回のみだが「後れは感じていない」と大竹。「実績より能力を評価した」と話した福山アマスカウトチーフも「実績のない育成から何人も実績ある選手が出ているので、焦らずに実戦経験を補ってほしい」と期待。千賀滉大投手や甲斐拓也捕手など、育成から日本代表選手も生んだ球団の強みを生かしての成長を促した。大学では球速は7キロアップ、フォークも2種類へと増やし、オープン戦などで手応えを得てきた。あとは夢の舞台で開花するだけだ。
コメント