福岡ソフトバンクが育成ドラフト7位で指名した京都大の水口創太投手が、入団に合意した。
支配下以外ならプロ入り拒否も
水口創太投手は京都大の医学部で理学療法を学びながら、野球部でプレーして194cm102kgという恵まれた体から152キロの速球を投げ、注目されていた。
もともと、強いプロ入りの気持ちがあったものの、ドラフト前に「プロに行くのは支配下のみです。ドラフトも直前になってきて、近田監督とも話して自分で考えて決めました」と、支配下ドラフトでの指名以外なら、プロ入りをしないと表明していた。
それでも福岡ソフトバンクは水口投手を育成ドラフト7位で指名すると、「どうするか、しっかりと考えて結論を出したい。」と話したものの、「大きく成長できれば、1軍に行けると思う」と入団に前向きな姿勢をみ示していた。
そしてこの日、支度金300万円、年俸400万円で入団に合意した。支配下以外なら入団拒否と表明すれば、多くの球団は指名の手を引くと見られていて、京都大の近田監督は元々福岡ソフトバンクでプレーしていたことから、突然の支配下以外なら入団拒否の姿勢は出来レースの可能性が無いとは言えないが、福岡ソフトバンクの福山チーフスカウトより、「入り口を変えるという考え方」を説明し、充実したファーム施設の説明とともに、育成のプログラムを受け入れ、入団に合意した。
「育成の中で、どう自分が成長できるか。それを具体的に思い描くことができたので、挑戦したいと思いました」と話す水口投手。3年秋のリーグ戦では、スタンドで見ていたスカウトを驚かす球を投げており、今年は理学療法士資格取得のための実習のためにあまりリーグ戦で登板できなかったが、持っているポテンシャルは計り知れないものがある。
福山チーフも「数年後はセットアッパーとして、ショートイニングでドン、というイメージ」と話し、「期待と夢ばかり膨らみます」と水口投手に期待をしている。
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