阪神はドラフト5位で指名した富山サンダーバーズの佐野大陽内野手と、契約金3500万円、年俸700万円で仮契約を交わした。非常に守れる遊撃手で打撃でもしっかりと当てることができる選手で、支配下指名をした理由がわかる。
遊撃手レギュラー
佐野大陽選手は178cm81kgの遊撃手で、中部大学から今年、日本海リーグの富山サンダーバーズでプレーすると、39試合で打率.333、19打点を記録した。守備においてはショートを守り、球の扱いに非常に長けていて、NPBでも上手い選手のような余裕のあるプレーを見せる。また打撃もしっかりと当てることができる選手で、上記の成績を残した。それほど名前の挙がっていなかった選手だと思うが、阪神が支配下ドラフトで指名した理由が分かる選手だ。
この日、仮契約を交わした佐野選手は、「試合に出続けられる選手になりたい。鳥谷さんが持つ連続試合出場記録を塗り替えたい」と話した。阪神は今季は木浪聖也選手が116試合に出場したものの、昨年のような打撃成績を残せず、また期待されている小幡竜平選手も50試合の出場にとどまっている。ショートは今年のドラフト会議の補強ポイントの一つとして、宗山塁選手の名前も最後まで可能性が消えずにいたが、ドラフト会議では5位で佐野選手を指名した。
佐野選手は来年、1軍のショートに十分、挑戦できる力を持っている選手だと思う。少年時代は相撲と野球の二刀流をしており、「股関節の柔らかさ、足の使い方は相撲が生きている。一対一でぶつかり合うので根性もつきました」と話す。これまで大きな怪我をしたことがないというのも、培われた体の柔らかさがあってこそで、それはプロでも一流になっていくために必要な要素だと思う。
今の知名度が数年後に一変するような活躍を、プロ野球で期待したい。
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