仙台育英でエースとして甲子園準優勝をし、2015年のドラフト6位でオリックス入り、しかし2018年オフに戦力外となっていた佐藤世那投手が、横浜球友クラブに進みNPB復帰を目指す。
BCリーグを断り
佐藤世那投手は仙台育英時代のエースとして、清宮幸太郎選手のいる早稲田実業を下すなど夏の甲子園で決勝まで進み準優勝をした。チームメイトには千葉ロッテの平沢大河選手や今年のドラフト候補で慶応大の郡司裕也選手などがおり、また1つ上に中日のドラフト2位ルーキー・梅津晃大投手がいる。その佐藤選手はU18代表でもエースとして活躍し、2015年のドラフト6位でオリックスが指名してプロ入りをしている。
しかし、プロでは故障という事はなかったが、高校時は面白いように空振りが奪えたフォークボールが空振りを奪えず、打ち込まれる投球が続いた。首脳陣はサイドスローの転向を提案し、佐藤選手もそれを受け入れたものの、球速が130キロ前後しか出なくなってしまい、失敗してしまう。そしてプロ3年目の昨年、戦力外通告を受けた。トライアウトではオーバースローに戻して出場したものの、プロからのオファーはなかった。「この年齢で職を失うとは思ってなかった。まだまだNPBでやりたかった。本当に悔しい。もう一度、この舞台でやりたいという思いが強いです」と話す。
しかしそのトライアウトによって、BCリーグの富山と社会人クラブチームの横浜球友クラブからオファーが届いた。富山GRNサンダーバーズは今年阪神にドラフト6位で指名された湯浅京己投手がいたほか、横浜DeNAと契約しNPB復帰することが決まった古村徹投手がいるが、給料はリーグ戦が行われる約半年しか支払われない。一方、横浜球友クラブは1年間を通して給料が支払われるという事もあり、横浜球友クラブと1年契約を結んだという。
「僕自身もここまで悩みましたし、レベルアップしてトライアウトに戻りたい。もう少し野球をやりたい」と話す佐藤投手、オーバースローでクラブチームからNPBへ再チャレンジをする。今年は大学に進んだ高校時のチームメイトや同学年の選手がドラフト会議で指名を受ける。同じタイミングで再びNPBに戻り、かつてのライバルと再び対戦をしたい。
トライアウトを受験したが、NPB球団からのオファーはなし。「今の自分の能力でプロに戻るのは100%無理」と現実も受け入れつつ、現役続行を決断。BCリーグ富山からもオファーを受けたが、1年を通して給料も支払われる横浜球友クラブと1年契約を結んだ。
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