巨人、菅野智之投手が13勝で優勝に貢献、東京ヤクルト・小川泰弘投手は孤軍奮闘15勝

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 巨人がセ・リーグを制覇した。終始独走状態で本当に強く、他の5球団がふがいないといわざるを得ないシーズンだった。

 優勝を決めたこの日の先発はルーキーの菅野智之投手だった。3回に同点に追いつかれたものの5回に勝ち越すと2-1の接戦を繰り広げる。阪神が敗れ既に優勝が決まっている中で、勝つのと負けるのとでは喜びが大きく違う一戦だった。そこで8回まで120球を投げ、優勝に花を添えた。

 花を添えただけではない。ルーキーで13勝5敗を記録、貯金8を作り優勝に大きく貢献した。澤村拓一投手が大学時代に勝ちもするし負けもする投手でプロでも同じような成績となっているが、菅野投手は大学時代から勝てる投手として評価されていた。1年間の浪人を経て手にした優勝は格別だろう。

 同じ日、巨人の優勝をアシストしたのは東京ヤクルト・小川泰弘投手だった。阪神戦で先発すると6回2/3で8安打5失点と阪神の必死の粘りにあったがチームが7点を挙げて15勝を挙げた。15勝5敗という立派な成績で、この貯金がありながら、しかも58本塁打のバレンティンがいながらも最下位に沈んでいる東京ヤクルトは、もう一度投手陣の建て直しが必要だ。しかし、エース石川投手や館山投手が復活すればすぐにも優勝争いができる戦力は揃ってきたといえる。

 新人王争いでは優勝に貢献した菅野智之投手との争いとなりそうだ。防御率も昨日の投球で、菅野投手が2.89、小川投手が2.96と菅野投手が逆転した。登板も残り2試合程度だろう。小川投手がこのまま勝ち星を積み重ねれば新人王となりそうだが、菅野投手が1勝でも差を詰めれば、記者の投票による新人王争いは接戦となりそうだ。

 「なんだ、智之(菅野)か?出世したな」。伯父でもある指揮官にちゃかされながら席に着いた。うれしかった。

 「独特の雰囲気の中、これからの野球人生において忘れられない登板になった。その場にいるだけで幸せ。ましてや、その試合に投げさせてもらえたのは光栄と思ってかみしめました」

 初回を3者凡退に打ち取りベンチに戻ると、大型スクリーンに阪神戦の結果が映し出された。スタンドは大歓声。「逆に負けられないなという思いが、こみ上げてきた」。最速148キロの直球で押し、8回まで投げた。3安打1失点。内海と並ぶチームトップの13勝目で大役を全うした。

 1年間の浪人を経て夢だった巨人入り。ブランクを不安視する声も耳に届いたが「結果で示すしかない」と真摯(しんし)に向き合った。開幕から一度もローテーションを外れることなく内海、杉内と3本柱を担った。

 プロ入りを目指すきっかけは95年10月8日の原監督の引退試合となった広島戦(東京ドーム)。その試合で本塁打を放つ姿に、観戦した当時5歳の菅野少年は感激した。「自分もいつか…」。23歳となった右腕は同じ広島を倒し、自らの手で背番号88を宙に舞わせた。

 昨年が遠回りでなかったことを証明するためにも「1年目が全て」と繰り返した。野球中心の日々。お酒は登板2日前から、登板当日まで口にしない。試合後まで気を配るのは珍しいが「細かい血管が切れている。このおかげか分かりませんけど、状態はいいので続けています」と自制。右肩に負担をかけないように、食事の時は左手も使った。移動中の荷物は左手で持った。

 最速148キロの直球は、140キロ前半止まり。それでも「横の(体重移動の)時間が長ければ打者は打ちづらい」と右足にタメをつくって打者の間合いをずらす工夫をこらし、何とか粘った。結果的に巨人の優勝をアシストする勝利となったが「前田さんは巨人を寄せつけない投球だった。ちょっとでも近づきたい」と目標も高い。

 甲子園が改装された08年センバツの開幕試合に登場し、新装甲子園1勝を挙げたのが、愛知・成章のエースだった小川だ。プロでは5月4日の阪神戦で4回6失点で初黒星を喫していたが、2度目の登板で初勝利を挙げ「悪いなりに試合はつくれた」と振り返った。

 今後も中6日で登板予定で残りは2試合。ドラフト制以降、ルーキーの15勝は、99年の巨人・上原(現レッドソックス)、西武・松坂(現メッツ)以来13人目で、過去10人が新人王を獲得している。しかし、小川が目指すのはさらに上のタイトルだ。「(最多勝を)獲りたいという欲は出てくるだろうけど、それを押し殺して普段通りの投球をするだけ」。最後の直線勝負に入った日本のエースとのデッドヒートに必死で食らいついていく。

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