2011年の育成ドラフトで指名された徳山武陽投手が巨人戦で好投を見せた。
徳山投手は当時、185cmから147km/hの速球を投げ、立命館大のエースとしてリーグ戦でも2ケタ奪三振や完封勝利などを重ね、4年秋にも6勝に防御率0.78で最優秀投手に選ばれるなど活躍を見せていた。
同年代の大学生投手、東洋大の藤岡貴裕投手や明大の野村祐輔投手、東海大の菅野智之投手が1位指名をされていく中でドラフト会議は進んで行き、9位までの指名が終わっても徳山投手の名前は呼ばれなかった。そして始まった育成ドラフト1位、東京ヤクルトが1巡目で指名をした。
育成ドラフトに迷いもあったかもしれないが入団し2012年は支配下登録はされなかったが、2013年5月13日に支配下登録されると5月15日にはチーム事情から1軍で先発し3回3失点でマウンドを降りた。しかしこの日の巨人戦で先発を任されると、強打線を7回途中まで2安打に抑える好投、6回1/3を投げて2安打3奪三振2四死球で失点2、勝ち星は付かなかったが堂々のピッチングを見せた。
育成ドラフトでは東北楽天の宮川将投手も大体大で活躍しながらも1年目で支配下登録され先日初勝利を飾っている。実力の高い選手を育成ドラフトで指名し1,2年目で活躍するという流れもできつつあり、育成ドラフトも益々重要になってくるだろう。
また、大学同期で活躍をしている野村祐輔投手、菅野智之投手と同じ舞台でプレーできるようになり、徳山投手の逆襲がこれから始まるかもしれない。
プロ初白星が、目前で消えた。5月に育成選手から支配下登録された徳山(立命館大出身)が、七回途中2安打2失点と力投。年俸480万円の男がフォーク、スライダーを武器に、総年俸18億5500万円の巨人打線と初対戦。六回まで無失点に封じた。
「(3度目の先発で)一番の出来だった。勝利はそんなに簡単じゃないと思いました」
七回に勝利投手の権利を持って降板したが、後を託した救援陣が崩壊。球団史上初の、育成ドラフト出身投手の先発勝利を逃した。
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