済美・安楽智大投手が157km/h記録、5安打9奪三振2失点で勝利、「安楽智大のスピードについていけるか」は球速だけではない

高校野球ドラフトニュース 2014年ドラフトニュース

 高校野球愛媛大会では、2年生の世代を引っ張る済美・安楽智大投手が登板し157km/hを記録した。世代のリーダーはトップを走り続ける。

 済美高・安楽智大投手はこの日、2回に雨による約1時間の中断の後に不運な当たりなどで1失点、3回には味方のエラーが絡み1失点、チームも5回まで無得点に抑えられ劣勢の中で試合が進む。しかし6回裏に安楽投手が投じたストレートは157km/hを記録すると、スタンドも安楽投手のムードに取り込まれ済美のペースに変わる。そしてチームは8回に1点を挙げると、9回に2点を奪って逆転し3-2で勝利した。

 安楽投手も155km/hを目標としており、それを2キロ越す157km/h、しかも高めなどではなく外角低めのストライクを奪う球でのこの球速で、プロでもこれだけの外角低目を投げる投手は少ない。そして何より流れを変える価値のある1球となった事も大きかった。

 攻撃でも4番を打ち、5打数で3敬遠も含めて4四球、相手に勝負を避けられる怪物は、一日一日進化を見せていく。完全試合を達成した浦和学院・小島和哉投手、桐光学園・松井裕樹投手を打ち崩した、横浜・高濱祐仁選手や浅間大基選手など、同世代の選手が活躍を見せている。その中で1年生の時から150km/hを越すストレートを投げ、2年センバツで準優勝をした世代のトップリーダーは、また他の選手を突き放しにかかる。安楽世代の選手達もこの投球を見て成長するだろう。

 「安楽智大のスピードについていけるか」、それは球速を指すだけではない。世代の共通のテーマだ。

 たった1球で、安楽はムードを変えた。6回2死、2ストライクからの3球目はアウトローへ。相手打者のバットはぴくりとも動かなかった。「2ストライクになったので155キロを狙ってました。流れを(こっちに)呼びたかった」。スコアボードに「157」が表示された。目標として掲げていた155キロを上回った瞬間、球場にはどよめきと歓声が波紋のように広がった。

 「ムードを変えるには球速か、3者連続三振しかない。(観衆の)どよめきが聞こえました」。安楽が満足げに振り返れば、捕手の金子昂平(3年)も「あの1球はすごかった。あれでもう勝っても、負けてもいいやと思えた」と開き直るきっかけになった。

 確かに、あの1球まで、チームは敗戦濃厚だった。2回1死で雷雨による1時間4分の中断を挟んだ後、内野安打と不運な当たりの中前打で先制を許すと、3回にも味方の失策が絡んで失点。打線も7回まで1安打に封じられた。4番に座る安楽も、4打席まで勝負してもらえなかった。初回2死一塁、3回の第2打席は敬遠。6回の第3打席は、ストライク1球だけで四球。8回2死では、はっきり敬遠された。

 チームが逆転し、回ってきた9回2死満塁の第5打席。内角中心に勝負された1ボール2ストライクからの4球目。この日、全21球で唯一スイングして空振り三振に倒れた。だが、四球の4打席は苦笑いを浮かべる場面もあったが、静かにバットを置いて一塁へ向かった。「(5番を打つ)太田さんが悔しい思いをされていたと思う」とチームメートを気遣うほど冷静だった。

済美・安楽157キロ!逆転で聖地王手  - デイリースポーツ:2013/7/27

 たった1球で、球場のムードをガラっと変えた。六回2死。済美・安楽が相手4番・大西達に投じた3球目だった。外角低めいっぱいで三振を奪った剛速球が157キロを計測。観客席から「ウォー」という大歓声が沸き起こった。

 「チームに流れを呼ぶために(自己最速の)155キロを目指した。どよめきで流れを呼ぼうと思った。157キロは、その結果です」

 エースの気合が伝わった。こん身の1球が、沈黙していた打線を奮い立たせた。八回に1番・山下が追撃の左越え本塁打。1点差で九回に突入すると、3安打で同点に追いつき、最後は2番・林幹の右犠飛で勝ち越した。同点打を放った金子は「157キロを見て、もう勝っても負けてもいいと思った。自分たちも思い切っていこうと思った」と興奮気味に振り返った。

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