選抜高校野球に登場しない今年のドラフト上位候補、常葉菊川・桑原樹選手に注目

常葉菊川, 桑原樹

 選抜高校野球大会に選ばれなかった選手でも、昨年の内に甲子園で活躍してドラフト上位候補に名前の挙がる選手がいる。済美の安楽智大投手、前橋育英の高橋光成投手、そして常葉菊川の桑原樹選手の名前が挙がる。

 

昨年、春夏連続ホームラン

 昨年の選抜大会で、桑原樹選手は7番ファーストで出場していた。初戦の春江工戦で相手の4番は同じ1年生の栗原隆矢捕手だった。しかしこの試合で桑原樹選手はホームランを放ってスカウトたちの目にとまる。続く報徳学園戦ではノーヒット、高知高戦では同じ1年生の酒井祐弥投手などに抑えられて敗れたものの、追いかけ始めるスカウトもでてきた。

 そして夏、今度は6番セカンドとして出場し、初戦の有田工戦ではドラフト4位で東北楽天入りした古川侑利投手からホームラン、その他2ベースヒットとヒットも放ち3ベースヒットが出ればサイクル安打という活躍を見せた。3回戦では1-17という大差で敗れ悔しさを残したが、春・夏で2季連続のホームランを記録した。

 

プロのスカウトも注目

 182cmの身長があり、柔らかい思い切りの良いスイングからのホームランは魅力的。さらに今ではショートを守るようになり、日に日に成長を見せている。昨年の秋は県大会2回戦で御殿場西に5-7で敗れ、済美や前橋育英同様に早々と姿を消してしまった。1安打2三振に終わった桑原投手はその後に大きく成長し、11月に行われた近江高校との練習試合では左方向に初めてホームランを放ち、通算12本とした。

 古川有利投手から放ったホームランに「プロに入るピッチャーから打てたんだと自信になった」と話し、「12球団どこでもいい」と強いプロ志望を口にしている。選抜大会には智弁学園・岡本和真選手や、横浜の高濱祐仁選手、浅間大基選手などが出場する。桑原選手が3季連続のホームランを打つことはできないが、春から夏のプレーでこれらのスラッガーの評価に食い下がり、ドラフト上位でプロ入りを目指す。

 

 

静岡にはプロ注目の常葉菊川・桑原がいる - ニッカンスポーツ・コム:2014/1/25

  昨年10月のドラフト会議で、桑原の目標が明確になった瞬間だった。有田工(佐賀)の古川侑利投手(3年)が、楽天から4位指名された。夏の甲子園初戦の2回戦で右中間最深部に2ランを放った相手の評価に「プロに入るピッチャーから打てたんだと自信になった」。聖隷クリストファー・鈴木翔太投手(3年)の中日1位にわいた県内で、桑原の視線は別の右腕にくぎ付けになっていた。一層強くなったプロ志望の決意。「12球団どこでもいい」と、目標を口にした。

中略

  高校1号を放ったのが1年秋の東海大会だった。昨夏も県大会準決勝の東海大翔洋戦でチーム唯一の本塁打を記録するなど、大舞台で活躍できる強心臓の持ち主だ。体格にも恵まれ走攻守がそろった左の大砲は、夏の甲子園後の18U世界選手権の代表候補にも挙がったほど。プロのスカウトも「楽しみな存在」と春を心待ちにする。

 その期待に応えるように、桑原の打撃の幅が広がった。昨年11月24日の近江(滋賀)との練習試合では、9回に一時同点となるソロ本塁打(結果は敗戦)。高校通算12本目にして、初めて左翼方向へはじき返した。甲子園で逆方向への本塁打を見せた西武1位の森友哉捕手(大阪桐蔭)の名を挙げ「そういうバッターになりたい気持ちで打った。自分としてはいい形で終われた」と、最後の対外試合で大きな手応えを得た。

 反応の速さと柔らかいグラブさばきで遊撃を任される守備も成長を続ける。唯一の課題である送球は、これ以上ないお手本の背中をを見て学んできた。捕球からの速さなど全国トップクラスの守備力を誇り青学大に進む遠藤康平内野手(3年)とともにノックを受けた日々は、大きな財産だ。「遠藤さんを超えるくらいうまくなりたい」。この前向きな姿勢が、さらなる伸びしろを作る。


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