佐野日大の田嶋大樹投手がプロ志望をせず、社会人の強豪・JR東日本入りする方針であることがわかった。センバツで最速145km/hの速球でベスト4まで勝ち上がり、ドラフト1位候補に名前が挙がっていたが、夏の栃木大会決勝では左肩の違和感を訴え降板していた。
ドラフト1位候補
田嶋大樹投手は180cmの左腕投手で、スリークォーター気味のフォームから最速145km/hのストレートを投げる。2年秋には栃木大会で28回2/3無失点、また関東大会でも足をケガしながらも試合中に足に負担の無いフォームに調整して完投するなど活躍し、ドラフト上位候補として注目されていた。
そして今年のセンバツでは鎮西戦で5安打12奪三振完封、智弁学園戦ではプロ注目の岡本和真選手から2三振を奪うなど好投し、準決勝まで一人で投げ抜いた。この投球でプロのスカウトも「ドラフト3、4位の選手じゃない。1位もある」 と評価し、巨人、阪神などがドラフト上位に名前を挙げていた。
しかしセンバツの投球が影響したのか、その後は公式戦でリリーフで短いイニングしか登板せず、夏の大会もリリーフとして準決勝まで勝ち上がった。準決勝では白鴎大足利を7回3安打8奪三振で完封しその実力を示したが、決勝の作新学院戦では5回1/3を投げた所で左肩の違和感を訴えて降板し、チームも敗れて甲子園出場はならなかった。
社会人へ、ドラフト会議に影響
田嶋投手は夏の栃木大会決勝の試合後に、「ケガばかりの3年間だった。もっとトレーニングして上の世界で通用する投手になりたい」と口にしており、プロか社会人入りの方針を示していたが、家族との話し合いの中で社会人入りを決め、複数の社会人チームから誘われている中で強豪のJR東日本に絞った。プロ志望届けは提出しない。
高校生NO1左腕と評価されていた田嶋投手の社会人入りで、プロ野球のスカウトにも大きな衝撃が走ったと思う。プロ志望届けを提出していれば、夏の故障の影響は多少あるものの、ドラフト2位までには消えるとみられていた。
高校生左腕では富山商の森田駿哉投手、浦和学院の小島和哉投手も大学進学予定で、他にも大学進学や故障で本調子でない選手が多く、大学生・社会人も含めて厳しいドラフトとなってきた。高校生左腕ではプロ志望届けを提出したとみられる高松北の塹江敦哉投手、北照高校の齋藤綱記投手などに人気が集まるかもしれない。
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田嶋は夏の栃木大会決勝で敗れ、甲子園出場はかなわなかった。試合後は「もっと体を強くして、上で通用する選手になりたい」と話し、プロと社会人に進路を絞って、周囲と話し合いを重ねてきた。球界関係者によると、体作りを重視する考えなどから、プロには直接進まないことを決めたとみられる。複数のオファーの中から、JR東日本でプレーすることを望んでいるという。
今春のセンバツで4強入りした、佐野日大(栃木)の左腕・田嶋大樹投手(3年)が、社会人のJR東日本の入社を希望していることが3日、分かった。今月中旬に入社試験を受け、プロ志望届は提出しない予定だ。
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