春季高校野球関東大会では東海大市原望洋の153キロ右腕・島孝明投手が登板すると、5回で10三振を奪う圧巻のピッチングを見せた。
150キロ
石岡一との対戦でチームは初回に2点を奪われ0-2で迎えた5回、マウンドには153キロ右腕の島孝明投手が上がった。島投手は投球練習からスタンドを沸かせる球威のある球を投げると、いきなり150キロを連発して2者連続で三振を奪う。
それ以降も高めに浮くものの思わず手が出てしまう速球と変化球も織り交ぜ、9回までに10個の三振を奪った。しかしこの日はコントロールが今一つで、千葉大会では無四球だったもののこの日だけで5つの四球を与え、「体の開きが早くて狙ったところに行かなかった。苦しいピッチングだった」と話した。それでもこの投球がチームをに勢いをつけ、8回に同点に追いつくと9回に勝ち越し3-2で逆転勝利、まさに勝利につながる投球だった。5回2安打10奪三振5四球で無失点という内容だった。
10球団24人スカウト視察
この日は10球団24人のスカウトが視察、東京ヤクルト・小川SD、東北楽天・長島スカウト部長、巨人・山下スカウト部長、中日・中田スカウト部長などが訪れ、阪神は5人体制で視察を行った。
巨人の山下スカウト部長は「高校生ではNO.1のスピード。当然上位で消えるだろう。と話すと、中日・中田スカウト部長は「直球は申し分ない。素材は間違いなくトップクラス」と話した。また千葉ロッテの永野チーフスカウトも「スピードは魅力。地元の選手なので、リストにはある」と地元の逸材をリストアップしていることを明かした。
先発も
島投手は千葉大会では4試合に登板したが、すべてリリーフとして短いイニングを投げている。しかし15日に仙台育英と練習試合を行いこのときは今季初先発し5回まで11奪三振で無失点、6回に疲れから失点をしたものの、長いイニングを投げる準備も進めている。
この日はロングリリーフとなったが結果を残した。今大会はリリーフで終えるだろうが、夏に向けて先発投手としてどれだけ成長するのかも楽しみ。
スタンドではヤクルト・小川SDらプロ10球団の関係者が視察。ロッテ・永野チーフスカウトは「スピードは魅力。地元(千葉)の選手なので、リストには(名前が)ある」と評価した。
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