現在はBランクとして評価している選手の中から、成長楽しみな選手を紹介する企画。今日は神村学園・田中瞬太朗投手を紹介します。
これまで紹介した選手
第1回:上田西・阿部巧雅投手
第2回:浜松工・杉田蒼希投手
第3回:九州国際大付・酒井教平投手
第4回:大分東明・山下健太朗投手
第5回:高知高・安岡拳児投手
第6回:近大泉州・中尾純一朗投手
大7回:桐生第一・蓼原慎仁投手
長身からの角度に光
田中瞬太朗投手の投げ方を見ていると、体の内側の筋肉の強さとそれに伴うバネ、強さを感じさせる。176cm75kgと体が大きいわけでもないが、非常にしっかりとしたフォームで投げる。
その強い体幹で、体を大きく振ったりせずに、自然な回転で余裕をもって球を投げられる。そしてリリース時にも余裕があり、キャッチャーミットをしっかりと見ながら、ストレートと同じ位置で変化球の握りで指が切れる。スライダーは手元で変化するように感じられるだろう。
そして少し強く腕を振った真っすぐは、その球威で高めの球にバッターが思わず手を出してしまう。投球フォーム全体で見ると、奥川投手に近い感じがする。
昨年夏の甲子園では2年生エースとして登板し、初戦の佐賀北戦では9回を投げて5安打3奪三振2失点で完投勝利、続く高岡商戦でも先発し、7回で9安打6奪三振で3失点にまとめた。真っすぐの制球とキレが良く、スライダーもストライクゾーンの角に出し入れできる。
この冬は、もっと体が太く強くなり、真っすぐの威力もさらに増しているのではないかと思う。球速が145キロ前後までくれば、プロも放っておかない選手だろう。
田中瞬太朗投手 176cm75kg
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