高校生の進路、難しい状況の中で各高校が動き出す

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新型コロナウイルスの感染が続く中、全国の高校や大学の野球部の活動休止も続いえいる。選手は進路を決める時期に来ており、高校でも様々な取り組みをしているようだ。

プロ側のドラフトの指名選手が減少も

プロ野球も開幕が大幅に遅れる中で、9月ごろには来年のチーム構想を考える時期となる。これまでの査定などにより戦力外とする選手を決める事になるのだが、今年はプレーする時期が短く、また十分な準備もできない状態でプレーする事にもなり、戦力外を判断するのは非常に難しい。

また、アマチュア選手を見るスカウトも、選手を見る機会が大幅に減っており、セ・リーグのスカウトは「せめて、あいさつだけでもと思うが、我々が万が一、保菌していて、うつしてしまったらいけないし、今は在宅勤務で資料をまとめたりしている」と話す。最終的にどうしても欲しいと言える選手は大幅に減ってしまう可能性があり、あるパ・リーグのスカウトは「例年なら9、10巡目までいくところが4人や5人くらいで指名を終えて、育成は指名しないという球団は増えるでしょう」と話す。

そして、「何千万という大金を投入するわけだから、高校生の指名は相当リスクがある。秋のリーグ戦で視察機会がある大学生や社会人中心の指名となるだろう」と話し、通常でも獲得するためには将来性をイメージしながら、プレーする態度などを見てプロでやれる選手かどうかを判断している高校生の指名は、少なくなると予想した。

進路の決断

仙台育英の須江監督は、「スカウトさんが練習視察をできない中、ちゃんと見ていてくれているのかという不安はあるはずです。スカウトさんから今後の予定などについての連絡が来れば、ああ気にかけてくれているんだと思ったり。まして今年は、プロ野球の開催がなくなれば、戦力外になる選手がいつもより少なくなるかもしれない。そうなるとドラフトの指名人数も減り、プロ入りがかなわない選手が出てくる可能性も想定しておかなければ、と思っています」と話し、ドラフト会議での指名は少なくなると予想している。

そしてこれに伴い、高校生のドラフト候補選手も、今年のドラフト会議をあきらめ、早めに大学などへの進路を決める動きが出ている。また高校側も進路に向けた動きを始めている。

明石商は、中森俊介投手、来田涼斗選手という2人のドラフト上位候補を擁するが、狭間監督は「2人はプロでやりたい思いはあるでしょうが、もともと3年の夏が終わった段階で、就職か進学かプロかを考えるようにしています」と話し、進路の決断は夏の大会終了後に予定しているという。そして、「その後の人生が変わるかもしれないので、この2人に限らず、全員がベストな選択ができるようにすることが監督の務め。7月、8月時点の能力を考慮して、一番ベストな選択ができるようにと思っています」とこの他の部員についても進路の決定は夏の大会終了後とした。

花咲徳栄の岩井監督は、「生徒も先が見えないケースもあり、なかなか面談を進められないのが現状です。甲子園や公式戦の成績は大学への推薦基準になるが、今は野球界全体が動けていない。大学の推薦入試やAO入試は、評価対象になる大会がなくなれば、成績をつけられないかもしれず、選考の動きが遅くなったり、選考時期がズレたりするかもしれません」と話し、大学の推薦入試などの日程がどうなるのかがわからず、選手の進路決定ができない状態と話した。

仙台育英の須江監督も、オンライン会議ツールを使い、選手・保護者との三者面談を行って選手の進路相談をしているが、「野球でプロや大学、社会人を目指す生徒たちはアピールをする場がない。夏の大会開催も不透明な中で、どの道に進めばいいのか、決め切れない生徒もいる。進路先の方々には、できるだけ早い段階で受験資格、基準を示していただけたら、というのが正直な気持ちです」と話し、大学側の情報を求めているが、推薦での大学進学を希望する30人弱の生徒について、練習の姿や過去の試合映像を最長1分程度にまとめた「プロモーションビデオ」を作成し、各大学の野球部にプレゼンしているという。

選手が実際にプレーしてその力を見せられない中で、明石商、花咲徳栄、仙台育英といった名門校では、その野球部にいて、選手の育成に実績のある監督が説明する事で進路を決める事は進んでいくかもしれない。しかし、このような強豪チーム以外の選手は、アピールする機会が全くないまま、野球を継続することを断念する事になってしまう。これは野球界全体の今後にも影響をする可能性がある。

辛い状況ではあるが、まずは少しでも選手がプレーできる環境を作っていく必要があり、そのためには新型コロナウイルスの感染拡大を全国的に抑えていく必要がある。そのために今は一人一人が家に待機する必要がある。

2020年のドラフト候補

プロ野球のシーズンが縮小されれば戦力外通告の判断が難しくなり、通告される人数も少なくなるだろう。そうなるとドラフト指名も必然的に人数が絞られてくる。あるパ・リーグのスカウトは「例年なら9、10巡目までいくところが4人や5人くらいで指名を終えて、育成は指名しないという球団は増えるでしょう」と予想する。さらに「何千万という大金を投入するわけだから、高校生の指名は相当リスクがある。秋のリーグ戦で視察機会がある大学生や社会人中心の指名となるだろう」と見据えた。

「野球でプロや大学、社会人を目指す生徒たちはアピールをする場がない。夏の大会開催も不透明な中で、どの道に進めばいいのか、決め切れない生徒もいる。進路先の方々には、できるだけ早い段階で受験資格、基準を示していただけたら、というのが正直な気持ちです」

須江監督はそんな生徒の一助になればと、スポーツ推薦での大学進学を希望する30人弱の生徒について、練習の姿や過去の試合映像を最長1分程度にまとめた「プロモーションビデオ」を作成。各大学の野球部にプレゼンしている。

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