現在はBランクとして評価している選手の中から、成長楽しみな選手を紹介する企画。今日は浜松工・杉田蒼希投手。
第1回:上田西・阿部巧雅投手
138キロで快進撃
杉田蒼希投手は181cm73kgの右腕でマウンド上ではまだ線が細く、常葉菊川や静岡高に立ち向かう姿は不安さえ感じさせる。しかし、ピッチングを始めると、堂々たる姿をみせ、強打者に対してぐいぐいと攻めていく。
高校1年の夏は2回戦で先発するも1回1/3で2安打1失点で降板してしまう。その悔しさから1年間で体重を増やし、球速を伸ばすと、2年夏には139キロを記録するようになった。テイクバックは小さいが、投げられるストレートは右バッターのインコースに食い込む。外角へ投げられる球はシュート回転をせず、ややスライダー気味に動く所もあるので、わざと打ちにくい回転をかけているのだろう。
そしてカーブを投げるのだがこの球がやっかいで、右バッターのインコースに投げてくる。シュートと相まってバッターが手が出ない時も多い。2年夏のベスト16、科学技術戦では6回を投げて1安打8奪三振無失点の好投を見せた。
それでも2年夏時点ではストレートは、強豪校ではまだ当てられる範囲だった。それでも準々決勝では常葉菊川に8安打6四死球を許し、三振は4つだったものの、3つの併殺を奪い9回完投2失点で撃破すると、準決勝の静岡戦も3回途中から登板し、5回1/3を3安打無失点。もし先発をしていたら静岡高校も完封していたかもしれない。
2年時点ではとにかくまだ線が細かった。しかし体重が80kg近くになってきたらどうなるのだろうと感じる。2年生エースとして昨年は静岡ベスト4入り、顔も高校野球のスター顔で、この夏、注目される投手となりそうだ。140キロ台中盤まで伸ばしてくれば、かなり注目される投手になると思う。
杉田蒼希投手 181cm73kg 最速139キロ
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