2012年・第84回選抜高校野球大会の決勝戦、大阪桐蔭vs光星学院が行われ、大阪桐蔭の藤浪晋太郎投手は光星学院の3番・田村龍弘に3安打、4番・北條史也にタイムリー2ベースヒットを2本打たれるなど12安打を浴びたものの、5試合連続となる150km/hを記録したストレートとスライダーで3失点に抑え、7-3で勝利、大阪桐蔭のセンバツ初優勝に貢献した。
藤浪晋太郎投手は197cmの長身から投げられる150kmのストレートが武器で、花巻東・大谷翔平投手、愛工大名電・濱田達郎投手と共に高校BIG3と呼ばれた。1回戦ではその花巻東・大谷投手と投げ合い9-2で勝利すると、その後、九州学院戦では萩原英之選手、溝脇隼人選手と対戦し勝ち上がった。浦和学院戦ではリリーフで登板し、ノーアウト満塁のピンチから三者連続三振、ストレートは自己最速の153km/hを記録した。
BIG3の中でも頭一つ出た活躍を見せた。プロも埼玉西武、阪神、広島などを中心に12球団ドラフト1位候補確実と評価したと思う。これまでは大谷翔平投手に指名重複し、藤浪投手はどの球団が単独1位指名するか、というような話だったが藤浪投手が主役に躍り出た感じがする。
対戦相手 | 回 | 安 | 三 | 四 | 失 | 最高球速 |
花巻東 | 9 | 8 | 12 | 2 | 2 | 150km/h |
九州学院 | 9 | 6 | 8 | 3 | 1 | 150km/h |
浦和学院 | 4 | 6 | 6 | 0 | 1 | 153km/h |
健大高崎 | 9 | 7 | 9 | 4 | 1 | 151km/h |
光星学院 | 9 | 12 | 6 | 2 | 3 | 150km/h |
合計 | 40 | 39 | 41 | 11 | 8 | 150km/h |
ナニワのダルが全国の頂点に立った。夏に2度の優勝経験のある大阪桐蔭が、光星学院(青森)を7―3と下し、センバツ初優勝を飾った。153キロ右腕・藤浪晋太郎(3年)は12安打されながら3失点完投。197センチの優勝投手は史上最長身で、大会全試合150キロ超えでの優勝は春夏通じて初の快挙となった。昨秋の明治神宮大会王者・光星学院は、昨夏に続く準優勝。東北勢として春夏通算9度目の挑戦も、悲願の優勝はまたしても持ち越しとなった。
夢の中にいるようだった。9回2死二塁。大阪桐蔭・藤浪は左飛を見届け、両腕を力いっぱいに突き上げた。「実感が湧きません。信じられない」。197センチの大型右腕に次々と選手が飛び付き、笑顔がはじけた。V腕では史上最長身となる17歳は3失点完投で、頂上まで上り詰めた。 全文はスポーツ報知をご覧ください
1メートル97。優勝の瞬間、藤浪は長い両手を思い切り伸ばした。自身初の全国の舞台で、5試合で計659球を投じて勝ち取った栄冠。お立ち台では開口一番、「最高です!」と声を弾ませた。
「今まで全国大会に出たこともなかった自分の人生の中で、(優勝は)凄く大きなこと。ほっとした感じ。夢の中みたい」
尻上がりに調子を上げた。「緊張していないつもりだったのに、マウンドに上がったら力んだ」と、3回までに6安打2失点。5回にも4番・北條に、この日2本目の適時打を浴びた。「光星学院は恐怖を感じる打線でした」。5回終了後に自身の投球を冷静に見直し、以降は力を抜いて投げることを意識。7回からはセットポジションに変えて制球が安定した。ラスト4イニングは散発3安打無失点。計12安打を許しても、最後まで試合の流れを相手に渡さなかった。 全文はスポーツニッポンをご覧ください
宮山台中時代、ボーイズ大阪泉北のOB戦で大学生を抑え込んだ。高校では1年夏からデビューし、2年春には1番を背負った。成長の速度は、1年目は体づくり優先と決めた西谷浩一監督(42)の予想を超えていた。手が届かなかったのはここ一番の絶対勝利。昨夏の大阪大会決勝でサヨナラ負けし、昨秋の近畿大会準々決勝では天理(奈良)に逆転負け。センバツ当確をともせなかった。
昨年末の面談。西谷監督に「センバツに出ることが出来たなら、人生を左右する大会になる」と言われた。同時にエースの自分は、仲間の人生をも動かすことを悟った。
春では松坂(横浜)以来の150キロ優勝投手になった。「松坂さんは、西谷監督が唯一この投手はどうしようもないと思われた、と聞いた。それなら夏は松坂さんのような投手に僕がなります」 全文はニッカンスポーツ・コムをご覧ください
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