都市対抗野球東海地区2次予選では、第2代表決定戦が行われ、三菱自動車岡崎の笠井建吾投手が6回1安打1失点の好投を見せ、本戦出場を決めた。
152キロ右腕
笠井建吾投手は慶応大出身の185cmの右腕投手で、角度のあるストレートを投げる投手で最速は152キロを記録する。愛知の進学校・明和高校から一浪して慶応大に入学し、いわゆる野球エリートではなかったが、徐々に力を着けてきて、昨年の都市対抗本戦ではリリーフで2回を投げてノーヒットと素晴らしい角度のある球を投げていた。
この日の東邦ガスとの決定戦では初回に先頭打者にヒットを許し、バントなどで三塁に進まれてからワイルドピッチで1点を失った。しかし、その裏に味方が2点を奪って逆転すると、2回から6回までの5イニングをノーヒットに抑えた。
この日はコントールはいつもより苦しんでおり、3回には2つの四死球でノーアウト1,2塁とする。しかし、「走者が出た時は力で押していこう」と148キロのストレートで三振と2つのセンターフライに打ち取り後続を絶った。
笠井選手は大学卒2年目だった昨年にドラフト会議での指名はなく、3年目の今年が「勝負の年だと思っている」と話す。この日は4球団が視察をしたが、中日の清水スカウトは「大事な試合で力を出せている。球速は出ていたし、変化球も低めに集められていた」と評価した。
これで都市対抗本戦出場がきまった。昨年はチームはベスト8入りしたが、笠井投手は2イニングのみの登板だった。今年は先発として柱となり、チームを昨年以上に押し上げて行くことができれば、秋のドラフト会議ではその活躍に見合った指名があるのではないかと思う。


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