福岡六大学リーグでは、九州共立大vs日本経済大の試合が行われ、九州共立大が敗れて4位が決まり、明治神宮大会への道が断たれた。
3-5で迎えた6回からドラフト候補の大瀬良大地投手が登板すると、9回まで無失点に抑えると味方が9回に土壇場で追いつき延長戦に入る。11回までは無失点を続けたものの12回、2アウト2,3塁の場面で2点タイムリーヒットを浴びて2失点、敗戦投手となった。昨日は先発して7回まで1失点も8回に5失点、しかも2アウトからの失点という事で同じミスを繰り返してしまった。
しかしそれを責める事はできない。主将を務め、先発も一人で守ってきたといっても良いだろう。そして昨日の131球完投に続いて、この日も7イニング125球を投げた。4年生での大瀬良投手には多くがのしかかっていた。大瀬良投手は試合後に涙の会見をし、「最後は疲れて、打たれて当然の球しか投げられなかった」と疲れを認めた。「最後は笑って終わりたいと思っていた。早く終わってしまってすごく寂しい。」と話した。
そしてドラフト会議に向けて「今までやるべきことはやってきた野球人生に期待したい」と少しの心配も見せていた。この日は4球団のスカウトが視察に訪れており、プロの注目度は変わらない。そして大瀬良投手の4年間の成績を見てみる。
リーグ | 試合 | 勝敗 | 投球回 | 被安打 | 自責点 | 防御率 |
10年春 | 8 | 5勝0敗 | 43 | 33 | 3 | 0.63 |
10年秋 | 3 | 3勝0敗 | 27 | 21 | 4 | 1.33 |
11年春 | 8 | 5勝1敗 | 47 | 33 | 5 | 0.96 |
11年秋 | 6 | 5勝0敗 | 43回2/3 | 26 | 2 | 0.41 |
12年春 | 7 | 7勝0敗 | 59 | 43 | 10 | 1.53 |
12年秋 | 5 | 4勝0敗 | 36回2/3 | 18 | 2 | 0.49 |
13年春 | 11 | 5勝3敗 | 69回1/3 | 40 | 7 | 0.91 |
13年秋 | 8 | 4勝4敗 | 53回1/3 | – | – | 1.99 |
4年間で38勝8敗、敗戦は今年1年だけで7敗、防御率も1点台は3シーズンのみと抜群の成績を残している。最速153km/hのストレートに鋭いスライダー、フォークを投げ、制球力もある投手をプロが放っておくわけが無い。ドラフト会議では球団同士の駆け引きがあっても、東浜巨投手と同じ程度の3球団くらいが指名してくると見られる。今年のドラフトは、高校生なら松井裕樹投手、社会人なら吉田一将投手、そして大学生なら大瀬良大地投手がNO1というのは揺るがない。
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