富士大・多和田真三郎投手が147km/h記録し8回無失点も9回にサヨナラ負け

大学野球ドラフトニュース 2015年ドラフトニュース

 大学野球選手権、神宮の第1試合は富士大vs福岡大、ともに3年生ながら来年のドラフト上位候補として注目される富士大・多和田真三郎投手と福岡大・唐仁原志貴投手が先発した。しかし結果は・・・

悩む唐仁原

 唐仁原志貴投手は184cmの3年生の大型左腕投手で球速は140km/h前半だが、1年生秋で出場した一昨年の明治神宮大会では亜細亜大から3回で5三振を奪うと、昨年の大学野球選手権でも中部学院大戦で5回2/3で13奪三振という驚異的なピッチングを見せ、プロ注目左腕となった。

 しかし秋に腰を痛めて秋季リーグ戦は登板できず、今春は2勝を挙げ防御率1.50で1位となったものの、腰をかばって投球フォームのバランスが悪く2年春のようなピッチングはできなかった。

 この日は先発をしたものの2回を投げて3安打を許すピッチングで、樋口監督も1点勝負とみて2回で降板させた。球速は130km/h台と伸びなかったが、それでもインステップで踏み出されて腰の回転と下半身の動きでバッターに近い所でリリースができ、右打者のインコースにもストレートを差し込める投球は素晴らしい。

 この投球によって腰に負担もかかるのだろうが、唐仁原投手の生命線でもある。テイクバックを小さくするなど工夫もみられるが、もっと力強く投げられるように、また負担にも耐えられるような下半身を作るために時間をかけても良いのかもしれない。

 

悲運の多和田

 一方、富士大の多和田投手は180cmの3年生右腕投手で、大学1年で出場した明治神宮大会でノーヒットノーランを記録し話題をさらった。

 2年生ではリーグ戦でも好投と失点を重ねて降板を繰り返すなど悩んだ面も見せたが、この日は身体を低くして下半身に力をため、ストレートを突き挙げるように投げる躍動感のあるピッチングを見せた。またチェンジアップなど変化球の球種も増え、幅の広がった投球で8回を無失点に抑えた。

 しかし9回にノーアウトから3ベースヒットを打たれると詰まった当たりの内野安打で失点しサヨナラで敗れた。「最後はフォークボール。もう少し落差をつけられたら」と悔やんだ。

 

来年はどんな姿を

 二人とも来年のドラフト候補として、十分な素質を持っている。多和田投手は今のままでも上位候補として挙がるが、ドラフト1位としてさらに1段階ステップアップを期待したいし、唐仁原投手も今のフォームを投げ続けられるように強い身体にしてほしい。

 そうすればドラフト1位確実の投手になれると思う。

 ともに大学1年時から中央の大会で活躍を見せた投手、来年はどんな姿でドラフト会議を迎えるのか楽しみだ。

 

福大サヨナラ - 西日本スポーツ:2014/6/11

 

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