2015東京六大学リーグの注目選手

大学野球ドラフトニュース 2015年ドラフトニュース

  本日開幕する東京六大学リーグの注目選手をピックアップします。

明治大

 まずは1番センターに入るとみられる高山俊選手、これまで100安打を記録しておりリーグ通算安打記録(127安打)の更新を狙う。ただしアベレージヒッターというよりは鋭くバットを振り抜いて中距離のヒットが打てる選手で、昨年秋は3本塁打に3ベースヒット1本、2ベースヒット3本と、19安打中7本が長打だった。また、三塁線にバントで転がして内野安打も記録しており、多彩な攻撃が特徴の選手でもある。

 投手では上原健太投手、3年時までの記録をみると9勝6敗、防御率2.00と、昨年のオリックスドラフト1位の山崎福也投手(20勝10敗)に比べると実績は全然足りない。しかし190cmから148km/hを投げる左腕投手というのはめったに出てこないし、打席でも左打者が怖さを覚えるという投球が特徴だ。

 先発して結果を残せないなど課題も多く、この春のオープン戦などでも不調が続き、開幕1戦目の先発は3年生の柳裕也投手に譲る可能性もある。4月5日の神奈川工科大戦では6回無失点と好投したといい、エース級の活躍ができるかどうかが、ドラフトで目玉投手になるかどうかの評価につながる。

 投手では3年生になった柳裕也投手は抜群の安定感を見せ、またリリーフで154km/hを記録する星知弥投手も来年の注目投手になる。2年生の水野匡貴投手や斉藤大将投手も先発候補として控えている。

 また他にも4年生世代は充実している。捕手の坂本誠志郎選手は大学日本代表の常連でもあり、その実績や安定感にプロも注目している。またまだ目立った活躍はみられていないが、履正社高校時代に注目された石井元選手、海部大斗選手のコンビ、東海大相模でセンバツ優勝メンバーだった菅野剛士選手、習志野高校で甲子園でホームスチールを決めた宮内和也選手など、誰が活躍を見せてもおかしくない。

明治大学のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

 

早稲田大

 大エースの有原航平投手が抜けたものの、昨年秋は有原投手の故障もあり、また3年生だった吉永健太朗投手が不調のままで、2年生だった竹内諒投手、1年生だった大竹耕太郎投手が先発をしていた。二人がその経験を元にどのくらい成長をしているのか期待したい。リリーフでは内田聖人投手がいる。キレの良い速球で良い時には三振を奪いまくる。好不調の波もあるものの力のある投手。

 ただしエース候補にはまだ吉永健太朗投手に期待している。日大三時代に夏野甲子園制覇、アジアAAA選手権でも決勝の韓国戦で完封、大学1年春にMVPとあの頃のピッチングの印象は強烈だった。シーズン毎に復活を期待されながらも結果が残せていないが、期待し続けたい投手。

 課題は中村奨吾選手、小野田俊介選手、武藤風行選手といった選手が抜けた打撃陣か。ただし1年時から出場している茂木栄五郎選手や中澤彰太選手という素質の高い選手がおり、主軸では4年生となった丸子達也選手が、先日のJR東日本戦で田嶋大樹選手からホームランを放った。高校時代に40本以上のホームランを記録して注目された未完の大器が、最終学年に華麗な活躍をみせるか。

早稲田大学のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

 

立教大

 1年時からエースを務める3年の澤田圭佑投手が軸となり、昨年秋は優勝まであと一歩まで迫った。涙を飲んだものの、あと1勝の思いは十分浸透している。投手では4年生となった齋藤俊介投手は140km/h中盤のキレのある速球とスライダーを投げる。エースとして支えてきた投手だけに復活を期待したい。

 野手ではこちらもリーグ通算安打記録を塗り替える可能性のある大城滉二選手が注目される。ここまで94安打を記録し、128安打をするには34本のヒットを打つ必要があるが、昨年は春秋合わせてちょうど34本、2年時は38本を打っており、十分狙える。

 他にも3年生になる佐藤拓也選手は大学日本代表の1次候補に入っており、野球センスが高い。高田涼太熊谷敬宥笠松悠哉の2年生世代も素質は高く充実しており、1年生では大阪桐蔭の夏制覇メンバー・峯本匠選手も加わる。十分優勝を狙える。

立教大学のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

 

慶応義塾大

 打者として大学トップクラスの注目を集める谷田成吾選手と横尾俊建選手がチームを引っ張る。谷田選手は昨年春に4本、秋に3本のホームランを放ち、高校通算70本に以上のホームランを放った素質が開花した。また横尾選手も秋に3本塁打と大学で苦しんでいた豪打が戻ってきた。まだ課題を指摘され評価が分かれる所もある二人だが、最終学年の活躍でドラフト上位が見えてくる。

 投手は3年生になる加藤拓也投手に注目が集まる。150km/hを越す速球で押す投球は、まだ粗さも見られたが、そろそろワンステップ上の投球に繋がりそうな感じだ。ただし、1年時からフル回転して投げており、疲労も心配される。このままいけば来年のドラフトでは、創価大の田中正義投手と共に速球派投手として1位候補となりそうで、その点だけが心配だ。

 投手では4年生の三宮瞬投手や3年生の小原大樹投手が持ち前の制球力で抑えることができれば、優勝争いに食い込むことができる。JX-ENEOSで都市対抗2連覇の大久保監督の采配も注目。

慶応義塾大学のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

 

法政大

 昨年秋はエースの石田健大投手が不調で、投打ともに光るものが無く5位に終わった。そして石田投手が抜けチーム立て直しの時を迎えている。富士大で実績を残した青木監督が就任したが、投手では4年生の川名健太郎投手、青木勇人投手に奮起を促している。高校時に注目された素質を武器に、この期待にこたえて最終学年に結果をのこせるか。

 また、昨年エース格として登板した3年生の玉熊将一投手に加え、2年生の熊谷拓也投手、宮本幸治投手、藤森祐太朗投手、そして1年生で高校日本代表で活躍を見せた森田駿哉投手なども成長が期待される。先発2枚をどのように揃えるのか注目したい。

 野手では日大三優勝チームの主将で、侍ジャパン21U代表、大学日本代表を経験し、チームの主将になった畔上翔選手が注目される。高山俊選手や横尾俊建選手のように打撃、守備で評価が高いかというとそうでもないが、とにかくリーダーシップと国際大会の経験が豊富な選手で信頼感が厚い。

 そして3年生の金子凌也選手、2年生の森龍馬選手、水谷友生也選手と次の世代も育っており、3季連続5位という苦しかった時代を抜けだす。

法政大学のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

 

東京大

 リーグワースト記録を更新している86連敗だが、連敗ストップの可能性は高まっていると言える。3年生になる山本俊投手は147km/hを記録する。投球内容は粗いもののリーグ屈指の球威を持っている。また、2年生の宮台康平投手は143km/hの速球を軸に安定感のある投球を見せる。4年生の辰亥由崇投手も含めて、継投で好投が続かないなど、後は組合せという所だろう。

 打撃では昨年、東大の選手として久々にホームランを放った有井祐人選手が抜けた。しかし喜入友浩捕手など打撃の良い選手もいる。ドラフト候補のいる各チームから白星を奪えるか、注目したい。

東京大学のドラフト候補選手の動画とみんなの評価

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