創価大・杉山晃基投手が全国で勝利、巨人・ヤクルト・阪神・ソフトバンク・オリックスなど評価

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創価大の杉山晃基投手が、大学野球選手権初戦の大阪工業大戦に先発し、7回を投げて5安打6奪三振1失点で勝利した。

全国大会で勝利

杉山晃基投手は183cm84kgの右腕で、ストレートの最速は154キロ。力のある右腕として大学1年時から期待され、その期待に応えてリーグ戦では1年生の秋に負け投手になって以来、22連勝を続けている。この春も4勝0敗、防御率0.69と、共栄大、流通経済大など強豪がそろう東京新リーグで圧倒的な力を見せている。

しかし、全国の大会ではなかなか結果が出なかった。昨年の大会では宮崎産業経営大戦に4回まで好投したが5回に2失点し、7回0/3で5安打5失点だった。また秋の明治神宮大会も関西国際大戦で6回5安打4失点、共に先発したものの初戦で敗退しており、全国でその力を見せられるかどうかがポイントだった。

この日は、初回からおそらくストレートを狙っていた相手にフォークボールを連投する。やや迫力に欠けたかもしれないが、これまでの全国大会での反省を踏まえての入りだった。ただし、ストレートも最速で149キロ、力を入れたものは147キロを出していた。

初回に捕手のセカンド送球がマウンドでかがんでいた杉山投手の脇腹に当たるというアクシデントがあり、「試合途中から痛み出した」という事で7回で降板したが、「力みだったり、いつもとマウンドが違った影響はあった。痛かったけど、あれで力が抜けて変化球もまとまった」と話し、強いストレートを控えて変化球を中心に5安打1失点で投げぬいた。

スカウトの評価は?

この大会は12球団のスカウトが大勢詰めかける。それぞれのチームを担当しているスカウトや、球団の首脳陣などがほぼ勢ぞろいするからだ。その中でスカウトは、他の地区の選手を見てクロスチェックし、自分の担当の投手のランク付けをする。

この杉山投手について、巨人の長谷川スカウト部長は「学生時代の智之を見ているよう。馬力もあるしリーチがあって伸びしろが期待できる」と、菅野智之投手と比較して評価し、東京ヤクルトの橿渕スカウトグループデスクは「将来的には、広島・大瀬良タイプかなとみてている」と大瀬良投手と比較した。オリックスの古屋編成部副部長も「排気量が違う」と話すと、福岡ソフトバンクの作山スカウトチーフ補佐も「ボールに力があるのは大きな武器」と持っている力を評価した。

ただし、橿渕スカウトグループデスクは、「本来は力で押す投球。そういう意味では、変化球中心という違った一面を見せた。」と話すと、巨人・野間口スカウトは「もっと真っすぐで押してもいい。力を入れているボールは魅力」、阪神の吉野スカウトも「変化球が多かったが、もっと真っすぐで攻めるのが持ち味だと思う」と話し、ストレートが少ない投球になったことについて話していた。

個人的には、ストレートを多めに投げていたら、もっと打たれていたかもしれないというのが感想。確かに力があるものの、待っていても打てないという所までは行っていないし、ストレートは高めか低めのボール球が多く、良い所に投げる段階にはまだ来ていない感じがした。変化球が多かったことで、ボール球に大工大打線が手を出していた。プロではこの試合のストレートは手を出さなさそうで、その意味では即戦力ではなく、育成段階の投手と言える。ただし、体や腕の長さ、ストレートの力は十分で、プロで化けてくる可能性はある。

次戦は東北福祉大、昨年の王者で相手には津森宥紀投手という、今年のドラフト候補がいる。送球の当たった脇腹の心配はあるものの、巨人・野間口スカウトも「そこで本当の姿が出るかも」と期待を込めた。

望月投手好リリーフ

創価大は、8回からこちらもドラフト候補の149キロ右腕・望月大希投手が登板した。こちらも変化球中心だが、マウンドでタイミングが取りずらそうなクセのあるフォームから投げられる球は、ストレートも変化球も角度があり、2回をノーヒット、1奪三振でパーフェクトに抑えた。

ストレートの最速は144キロだが、いろいろと武器になりそうなものがあり、楽しみだと感じた。

183センチ、84キロの体で、春の東京新大学リーグでは、150キロ台の直球で押す投球で4勝、防御率0・69をマーク。ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「本来は力で押す投球。そういう意味では、変化球中心という違った一面を見せた。将来的には、広島・大瀬良タイプかなとみてている」と評価。阪神・吉野スカウトは「変化球が多かったが、もっと真っすぐで攻めるのが持ち味だと思う」と話した。

ドラフト候補トリオに成長した。巨人の長谷川国利スカウト部長は「学生時代の(菅野)智之を見ているよう。馬力もあるし、リーチがあって伸びしろが期待できる」と評した。

スカウトの評価も上々だ。巨人・野間口スカウトは「もっと真っすぐで押してもいい。力を入れているボールは魅力」と評価した。11日の2回戦では昨年優勝の東北福祉大(仙台六大学)が相手。「そこで本当の姿が出るかも」と同スカウト。

後を受けた望月は2回を完璧。「変化球で打たせて取ることができました」と持ち味を発揮した。

アクシデントにも動じなかった。初回1死一塁から二盗を刺そうとした萩原哲捕手(3年・日南学園)の送球が右脇腹付近に直撃。初めての経験に苦笑したが「あれで力が抜けて変化球がまとまった」とプラスに変えた。この日の最速は149キロ。オリックス・古屋編成部副部長は「排気量が違う」と潜在能力の高さを評価した。

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