中日育成1位・名古屋大の松田亘哲投手が13K完投で2部昇格

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中日が育成ドラフト1位で指名した名古屋大の松田亘哲投手が、2部3部入れ替え戦で163球を投げて完投し、2部昇格を決めた。

4回以降立ち直る

2部最下位の名古屋経済大との入れ替え戦、1回戦に松田亘哲投手の好投で先勝したが2回戦は敗れ、この日勝った方が2部となる3回戦に再び松田投手が先発した。

この日は序盤は制球が乱れていたものの1,2回は無失点で乗り切った。しかし3回には内野守備も乱れも絡んで5失点し3-5とリードを許した。しかしここで切り替えると、4回以降はキレのある球をコースに決め、9回までの6イニングを1失点に抑えると、チームも逆転し8-6で勝利、2部昇格を決めた。

9回も味方のエラーがらみで1失点し、なおも2アウト2,3塁の一打同点のピンチだった。しかしここでギアを上げて抑えきった。9回で163球を投げて11安打6失点も自責点は0点、また13個の三振を奪った。「最後まで粘り切ることができたので、粘り勝ちです。低めにいこうという中で、うまく打ち取ることができました」と話した。3日間で18回290球を投げたが、「いっぱい投げちゃったなぁぐらいの感覚。肩肘にはきていなかったので、まだいける」と笑った。

チームを見事に2部に上げ、大きなものを後輩に残してプロへと飛び立つ。大学生活でやり残したことを聞かれると、「卒業できれば悔いはないです」と話した。来年1月からは新人合同自主トレが始まるが、「下半身も上半身も、ひとまわりもふたまわりも足りない。プロの練習に耐えられるだけの食事とトレーニングはきっちりやって新人合同自主トレに臨みたいと思います」と話した。卒業のための論文などは12月から1月が山場となるが、両立して体も作っていきたい。

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最終回には先頭打者を失策で出し1点を失ったが、低めへの直球が効果的に決まり、毎回の13奪三振で要所を締めた。163球の熱投で、初戦の完封と合わせて3日間で18イニングを投じたのは「初めて」というが「いっぱい投げちゃったなぁぐらいの感覚。肩肘にはきていなかったので、まだいける」とタフネスぶりは頼もしい限りだ。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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