歴史的にも文化的にも大学野球の華といえる早慶戦が行われ、その大舞台で慶大の4番・清原正吾選手が4打数4安打1本塁打の大活躍を見せた。
大舞台
26,000人の観客が詰めかける大学野球の華、早慶戦はこの秋の1回戦が行われ、慶応大が9−1で早稲田大に圧勝した。その主役は清原正吾選手だった。
清原選手は初回、来年のドラフト候補として注目される早稲田大のエース・伊藤樹投手からライト前ヒットを放つと、先制点につながって若き血の大合唱が神宮に響いた。1−0の4回にも伊藤投手からライト前ヒットを放った。
そして6回の台3打席、伊藤投手との3度目の対決ではインコースのストレートをタイミング良く振り抜くと、打球はレフトスタンドの中段に飛び込むソロホームランとなった。完璧な当たりにホームランを確信し、スタンドにいる父親を指さしながらベースを回った。 「見たか、という思いと、ここまで育ててくれてありがとう、という気持ちを込めました」と話した。
8回には変わった越井投手からカーブをライト前に放ち、4打数4安打1本塁打の活躍でチームも早稲田大を圧倒した。この日の大舞台で活躍を見せたことについて清原選手は、「父親のDNAですね」と笑った。
この秋までリーグ戦でのホームランは0本だったが、今季は3本塁打を放っている。そのうち、第1号のホームランボールは父へ、2号は母・亜希さんへ贈っり、3号については慶応高で昨夏に甲子園をわかせた「弟に」渡す。弟の清原勝児選手も来春に慶大に入学見込みで、「原動力にして大学生活を頑張ってほしい」と話した。
清原選手は今年のNPBのドラフト会議で指名があるか注目された。そして現在は独立リーグなど9球団からオファーを受けているといい、おそらく社会人野球チームからもオファーが届いていると見られる。しかし、まだ進路についての発言はなく、野球を継続するか、一般就職をするかなどについては、早慶戦の終了後に明らかになってくると見られる。
4番ファースト清原、4年間の大学野球で最後に大きな結果を残した。プロもその打撃に注目をする選手になった。その最後の戦いを楽しみたい。
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