東京ヤクルトがドラフト2位で指名した明治大の星知弥投手が、先輩で昨年の阪神ドラフト1位・高山俊選手に容赦ない挑戦状をたたきつけた。
打たれた記憶ない
星知弥投手はこの日、東京ヤクルトの橿渕聡スカウトから指名あいさつを受けた。最速156キロを記録する星投手は「勝たせることが大事だが160キロ出してみたい」と話した。
また明治大の1年先輩で、昨年阪神にドラフト1位指名され今年の新人王候補になっている高山俊選手について、紅白戦などで真剣勝負をしたが「そんなに打たれた記憶は正直ないです」と話し、「弱点もわかる」と強気の姿勢、そして、「もし対戦したら内角をどんどん攻めたい」とニヤリとした。
明治大からは広島カープの野村佑輔投手、阪神の高山俊選手と坂本誠志郎捕手、そして東京ヤクルトの星投手、中日ドラフト1位の柳裕也投手、横浜DeNAのドラフト7位・佐野恵太選手などセリーグに選手が散らばっている。各対戦で明治大の選手同士の意地がぶつかりそうだ。
どんな選手になるか
星投手は宇都宮工時代から150キロを投げる投手としてプロスカウトから注目されたもののプロ志望をせずに明治大へと進んだ。明治大では1年春のリーグ戦から登板し、154キロの速球を記録して4年時のドラフトがかなり期待された。
しかしその後は150キロ台の速球を投げても痛打されるなど勝てない状況が続き、3年まで0勝2敗に終わっていた。しかし今年春のリーグ戦で1勝を挙げると、今年秋は3勝2敗で初めて規定投球回数をクリアした。まだ成長カーブの初めの方にいる投手で、プロ入り後にどのような成長をするのか楽しみな投手である。
ただしプロの世界は厳しい。156キロの速球に多彩な変化球を持つ星投手は基本的には制球に課題がある。なぜこれだけの球を持っているのに柳投手や田中正義投手のような圧巻のピッチングができないのかを考え、フォームなどから変えていく必要もあるかもしれない。期待したい。
同じリーグには大学の先輩、阪神・高山がおり「もし対戦したら内角をどんどん攻めたい」と不敵な笑みを浮かべた。
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