早稲田実業はこの日、早稲田大学と練習試合を行い、清宮幸太郎選手が高校通算79号となるホームランを放った。8球団のスカウトも唖然とする130mの特大弾だった。
特大弾
9回に先頭打者で迎えた第5打席、2ボールから真ん中に来たストレートを振りぬくと、打球はライト方向にぐんぐん伸びていく。右翼席のさらに後方にある防球ネットを越え、打球は隣の準硬式のグラウンドに落ちた。かつて早稲田大からドラフト1位でプロ入りした鳥谷敬選手が、追い風の中で防球ネットを越えた事があるというが、清宮選手は高校生でそれをやってのけた。
この日は3打数1安打2打点、6回にセンターへの犠牲フライで1打点を挙げ、9回にソロホームランを放った。チームは6-17と大学生に完敗、投手力の課題を呈した。
8球団11人のスカウト
この日は8球団11人のスカウトが視察に訪れ、ホームランについて絶賛の声が出ている。
〇日本ハム・岩舘スカウト:「これだけ寒くて守る時間が長い中でも、ツーボールからのファーストストライクをしっかり振れるのはさすが。130メートル以上は飛んだんじゃないか」
〇阪神・畑山チーフスカウト:「一瞬、打球が見えなかった。体が一段とレベルアップしている。大学生と比べても一人だけ体が違う」
〇福岡ソフトバンク・山本スカウト:「打撃はずば抜けている。初戦でいいものを見ることができてよかった」
〇オリックス・中川スカウトグループ長:「ファウルにせず、一発で仕留めるのは持っている。この状況で打てるのがすごいね」
打たれたのは小宮山氏のJr
このホームランを浴びたのは早稲田大でプレーする小宮山将投手、ロッテなどで活躍した小宮山悟投手の長男だった。小宮山投手は清宮選手について「甘い球を見逃してくれなかった。みんなで抑えようと話していたのに、最後にやらかしてしまった」と話した。
また試合を観戦していた小宮山悟氏も「1、4打席目の中飛もちょっと詰まったけれど、紙一重だった。失投を見逃さず、いいホームランだった」と感心していた。
怪物候補が今年の練習試合1回戦から結果を出し、今年も大丈夫という安心感を与えてくれる。筒香選手のような日本の4番になってほしい。
阪神・鳥谷が早大時代に追い風でようやく運んだという場外弾。怪物は「自分自身、変わったと思う。飛距離も出てきている」と語っていたように、体幹、ウェートトレで体重101キロに増量したパワーを示した。
規格外の弾道に8球団11人のスカウトもざわめいた。阪神・畑山スカウトは「体が一段とビルドアップした。大学生と見比べても、一際違う」と目を見張った。
この日は8球団11人のスカウトがネット裏に集結。日本ハムの岩舘学スカウトは「飛距離はとんでもない。(大量失点で)守る時間が長い中、第一ストライクをしっかり振れるのはさすが」と集中力を絶賛していた。
ソフトバンク・山本アマスカウト「打撃はずば抜けている。初戦でいいものを見ることができてよかった」
阪神・畑山チーフスカウト「一段とレベルアップしている。大学生と比べても、(高校生で)一人だけ体が違う」
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