春季高校野球神奈川県大会は4回戦が行われ、桐光学園が横浜隼人に10-0で6回コールド勝ちを収め、ベスト8進出を決めた。今秋のドラフト候補に挙がる身長191センチの大型右腕、林晃成投手(3年)が先発マウンドに上がると、6イニングを3安打無失点に抑え込む完璧な内容。1週間前の3回戦で見せた乱調を猛練習で即座に修正し、自己最速に並ぶ151キロの剛球で相手打線を圧倒した。高卒でのプロ入りを公言する大型右腕が、夏の155キロ到達と頂点奪還へ向けてエースの力を見せた。
「真っすぐで押せた」6回0封。3回戦の救援失敗から見せた驚異の修正力
林晃成投手にとって、この日のマウンドで己の姿を取り戻すための大事な登板だった。11日に行われた3回戦の藤嶺藤沢戦では、リリーフとして登板したものの制球を乱し、1イニングで3四死球を数え2失点。チームは勝利したものの、「気持ちが先走った」と猛省していた。そこから中6日、強豪・横浜隼人との対戦に向けて、自らの投球動作を徹底的に見つめ直した。「1週間、投球動作の中で左手の使い方。また、左足でしっかりブレーキをかけられるように意識しました。メディシンボールやゴムチューブを使ったトレーニングなどで修正してきました(日刊スポーツ)。」と話す。
孤独な試行錯誤を明かした1週間、その成果は、初回から明確に現れた。140キロ台後半の直球が低めに集まり、打者の手元で唸りを上げる。ランナーを出してからも焦ることなく抑え、「打たせて取ることができてよかった(日刊スポーツ)」と語った。94球で5つの三振を奪い、横浜隼人の反撃を一切許さなかった。
191cmから放たれる「角度」と「力強さ」、夏までに最速155キロへ
林投手の魅力は、何と言っても日本人離れしたそのスケール感だ。191センチ87キロの恵まれた肉体から投げ下ろされる151キロの直球は、プロのスカウト陣からも将来性抜群と高く評価されている。この日は「まだ何球か、決めに行った真っすぐが肘が抜けて、高めにいってしまった(日刊スポーツ)」という球もあったが、高い出力で制球も安定した。
「夏までに最速155キロ到達が目標です。コイツなら任せられるというエースになる。勝たせられる投手になりたい。プロで活躍できるように今を過ごしているので頑張りたい。」と話すように、強いプロ志望があり、昨冬、筋力トレーニングによって体重を6キロ増やし、球速を9キロも引き上げるなど、その成長スピードはさらに加速している。
横浜・織田翔希を追うライバル心
林投手の視線の先には、常にプロのマウンドがある。神奈川には横浜高校のドラフト1位候補・織田翔希投手という高い壁が存在するが、林投手は「一番のライバルは自分」と語りつつも、同世代のトップランナーを追い越す事を狙っている。
一戦ごとに逞しさを増していく191センチ右腕の姿は、瞬きの瞬間にも成長している。
【林 晃成】 プロフィール
- 氏名: 林晃成(はやし・こうせい)
- 所属: 桐光学園高校(3年)
- 出身: 千葉県(千葉市立若葉中-若葉カンパニア出身)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 191cm、87kg
- 主な特徴や実績: 身長191センチの超大型本格派右腕。最速151キロ。冬のトレーニングで球速を飛躍的に伸ばした。2026年春季神奈川大会4回戦で6回3安打無失点完投。高い修正能力と角度ある直球が武器。進路はプロ志望を明言している2026年ドラフト候補。










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