巨人、ドラフト2位の道都大・大累進選手と仮契約、犬より速い俊足

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 巨人はドラフト会議で2位指名した道都大・大累進選手と仮契約を結んだ。契約金7000万円、年俸1200万円、背番号は39に決まった。大累選手は「飼っていた犬より足が速い」と自慢の俊足をプロで活かす。

 大累選手は子どもの頃から巨人の星を見せられたといい、そこでなぜか、星飛雄馬や花形満ではなく、100m10秒台の足をもちバントヒットを得意とし、なにかと星飛雄馬と対立する速水譲次に憧れた。今は50mを5.7秒で走り、速水に追いついた格好だ。

 大累選手は北海道出身で高校は駒大苫小牧、入学したときは3年生に田中将大投手(2006年東北楽天・高校生ドラフト1位)がおり、甲子園で活躍する先輩の姿を見ていた。道都大では先頭バッターとして活躍、4年春には10試合で12盗塁を記録するなどリードオフマンとして活躍を見せた。

 巨人は1番バッターとしては長野久義がおり、松本哲也、藤村大介など足のスペシャリストも揃う。内野手ということもあり、昨年の盗塁王だがたまにやらかしプレーをする藤村選手と勝負となりそうだ。藤村にとっても刺激となり激しい競争となりそうだが、そこから二人とも大きく成長できれば大成功だろう。

 

 巨人からドラフト2位指名された大累進内野手(22=道都大)が19日、札幌市内のホテルで契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約した。背番号39。手動計時では50メートル5秒7で「飼っていた犬より足が速い」と公言する韋駄天(いだてん)は漫画「巨人の星」に登場する速水譲次を理想に挙げ、自慢の足で売り込む。

 

 「速水っていますよね?バントして一塁までありえないスピードで。凄くイメージに残っているし、そういう選手になりたい」。速水とは巨人の星で100メートル10秒5の俊足を誇る登場人物。陸上の五輪候補ながらプロ野球に転身し、主人公・飛雄馬の同僚かつライバルとして活躍する。小学校3年で野球を始めた時から、父・満さん(55)に巨人の星のビデオを何度も見せられ、育ってきたという。「まさかあのアニメで見た世界に自分が行けるとは思ってなかった」と喜んだ。

 

 山下哲治スカウト部長も「足と守備は即戦力。(昨季盗塁王の)藤村と勝負しても勝つかもしれないよ」と語った。飛雄馬や花形ではなく、速水。大累は長所を把握し、何で勝負するかは承知している。

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