2013年のドラフトのゆくえ(高校生編)、松井裕樹投手など左腕投手と野手に逸材揃う

東海大甲府, 帝京高, 聖光学院, 東海大相模, 宮崎日大, 大阪桐蔭, 前野幹博, 榎本和輝, 京都翔英, 報徳学園, 中山悠輝, 森友哉, 笠松悠哉, 吉川雄大, 智弁和歌山, 白鳥翔, 一関学院, 中辻神司, 三田松聖, 平田奨, 大産大付, 石川亮, PL学園, 松井裕樹, 桐光学園, 辻田大樹, 園部聡, 作新学院, 近田拓矢, 遠藤裕也, 甲斐翼, 若月健矢, 花咲徳栄, 乾陽平, 上林誠知, 仙台育英, 大竹耕太郎, 済々黌, 砂田毅樹, 明桜高, 山下勇斗, 渡邉裕

 2012年は藤浪晋太郎投手、大谷翔平選手がドラフトの話題をさらった。来年は甲子園で1試合22奪三振を記録した桐光学園・松井裕樹投手に注目が集まるのは間違いないだろう。

投手の候補

  147kmのストレートに鋭いスライダーで甲子園で1試合22奪三振、4試合で68奪三振を記録した松井裕樹投手。身長は174cmと小柄で、今年の藤浪、大谷とは差があるものの、投げる球では引けを取らない。バッターがおもわず手を出してしまう球のキレは、1枚上かもしれない。

 左腕と言うこともあり、2009年に6球団がドラフト1位指名で競合した花巻東・菊地雄星投手との比較になるが、菊地雄星投手は184cmの大型左腕で球速も154km/hを記録、選抜では準優勝している。松井投手も甲子園ベスト8まで勝ちあがっており、ドラフト1位は間違いないが、3年生での実績によって競合する球団数が変わってきそうだ。センバツ出場は逃しているため、夏の一本勝負となる。横浜高や東海大相模などが揃う神奈川を連覇するのは甲子園で優勝するよりも大変かもしれないが、それを成し遂げれば大きな評価となりそうだ。

 また、来年夏が終わる頃に、松井投手の進路にも注目が集まることになるだろう。

 同じ左腕ではこちらも今年の夏の甲子園で2年生ながら活躍した済々黌高校の大竹耕太郎投手、智弁和歌山の吉川雄大投手にも注目したい。大竹投手は182cmから144km/hのストレートを投げる本格派左腕で、吉川投手は球速は140kmだが大きなカーブを投げる左腕投手らしい左腕。大竹投手は九州大会で準優勝しセンバツに出場確実で、再び全国での登板が見られる。ただしこちらも進学の可能性があり進路表明が注目されるようになるだろう。吉川投手は今秋の近畿大会で初戦で2失点して敗れセンバツ出場を逃した。この冬の成長を見せられるのは来年の春季大会と夏の甲子園のみ。

 左腕では他にも素質の高い投手がいる。既に広島、千葉ロッテ、巨人が注目している三田松聖高の中辻神司投手は185cmの長身左腕で145kmを投げる速球派、また同じく千葉ロッテなどが注目する大産大付・平田奨投手も183cmから143kmを投げる。2011年福岡ソフトバンク1位の武田翔太を輩出した宮崎日大には188cmの大型左腕・甲斐翼投手がおり、山形の明桜高校にも最速141kmながら柔らかい腕の振りが特徴の砂田毅樹投手がいる。来年は左腕に注目が集まりそうだ。

 右腕では今秋に成長を見せた報徳学園・乾陽平投手が期待されている。144kmを記録し、伸びのあるストレートに広島などが既に注目している。また大谷翔平に続く岩手の怪物として、一関学院・白鳥翔投手も素質十分。186cm87kgの大型投手が大谷翔平を目の前で見て、何を感じたのか、どれだけ成長するのかに注目したい。

野手の候補

 昨年1年生として作新学院・山下勇斗、帝京・石川亮が全国の舞台で活躍するなど、来年の捕手の候補には注目が集まる。その中で最も注目されるのは今年、藤浪晋太郎投手をリードし、また強烈な打撃で春夏連覇に貢献した大阪桐蔭・森友哉捕手だろう。小柄ながらホームランも常に記録し、打撃では今年千葉ロッテにドラフト3位で指名された光星学院・田村龍弘を凌ぐ。18U世界選手権で世界も経験し、ひとまわり大きくなってくるだろう。

 捕手では秋季大会で2試合連続弾を放ちプロから注目された花咲徳栄・若月健矢捕手も注目されそうだ。作新学院・山下勇斗捕手は1塁を守るなど捕手としての評価は3年生でのプレーに持ち越しとなりそうだ。

 内野手では特に遊撃手として高い評価を受ける東海大甲府・渡辺諒選手がドラフト1位となりそうだ。東海大甲府では1年生で4番として3番高橋周平選手(2011年中日ドラフト1位)の後ろを打ち、長打力も十分。ショートの守備では高橋周平よりも上の評価も受ける。またPL学園でショートを守る中山悠輝選手にもプロのスカウトが注目している。

 スラッガー候補では仙台育英・上林誠知選手が秋に評価を挙げた。国体、東北大会と3本塁打で特に東北大会では135m弾を放った。また明治神宮大会でも満塁弾を放つなど優勝に大きく貢献した。また同じ明治神宮大会に出場した京都翔英・榎本和輝投手も野手として広島などがマークしている。

 聖光学院で2年生で4番を打ち甲子園でホームランを放った園部聡選手、PL学園で既に複数球団とメジャーリーグからも注目されている前野幹博選手、185cmの大型内野手で既に30本以上のホームランを放つ東海大相模・遠藤裕也選手など、期待のスラッガー候補が揃う。その中でも大阪桐蔭の近田拓矢選手、笠松悠哉選手、辻田大樹選手といった常にホームランを狙える選手が揃い、誰が4番を打つかで競争をしながら成長している。

 

 今年もやはり大阪桐蔭からは目が離せないようだ。投手は松井裕樹投手が一歩抜きん出ているが、左腕投手に評価が集まりそう。また野手についてはスラッガータイプの選手が競い合っており、誰が抜け出るのか楽しみ。


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