済美・安楽智大投手に東京ヤクルトが3人態勢で視察

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 宮崎で行われているMRT招待高校野球大会の2日目、昨日7回10奪三振の投球を見せた済美の安楽智大投手は、この日の宮崎南との試合にも先発したが、4回1失点で降板した。東京ヤクルトは昨日に続きこの日もスカウト3人態勢で視察を行った。

安楽智大投手、最速は139km/h

 この日の安楽智大投手は「ブルペンから調子は悪かった」と話す通り、最速は139km/hで、だいたいが130km/h前半という内容だった。3回まではヒットを許しながらも無失点に抑えたが4回に1点を失い降板、4回5安打1失点2奪三振という内容だった。

 安楽投手は「悪い時に抑えるのがエースだが、負ければただのピッチャー、自分もまだまだだと思いました」と話している。1年生の時は調子が悪くても140km/h後半のストレートを中心に力で勝負する事もできたが、昨年のセンバツで772球を投げた時の決勝戦は、この日と同じように球速も出ない投球だった。

 昨年夏も甲子園に出場し、18Uワールドカップではキューバ戦で完封するなど素晴らしい投球を見せたものの、1年生の時のような球の勢いは失われていたように思える。依然として評価は高いとは思うがドラフトで何球団が1位指名するかといった怪物級の評価からは、今の状態やケガの影響を考慮して見直しをする球団も出てくるだろう。

 

東京ヤクルトは3人態勢

 東京ヤクルトは昨日に続きこの日も3人態勢で視察をした。鳥原チーフスカウトは「連投してどうなるかを見たかった」と話した。秋季キャンプを松山で行う東京ヤクルトにとって、愛媛は準フランチャイズとも言える場所で、その地元の選手である安楽智大投手は注目している選手の一人。

 しかしこの日の3人体制の視察は、今後、視察を続けていくかどうかの判断のためだったのではと思う。東京ヤクルトはチームに故障者が多く、昨年ドラフト1位で指名した杉浦稔大投手も右ひじの靭帯断裂をしてしまった。また2007年に高校生ドラフトで1位指名した由規投手は、日本人初の160km/h越えを記録する活躍を見せたものの、2012年に右肩痛と左すね剥離骨折で離脱すると、2年間登板ができていない。

 甲子園で活躍した投手を指名するという方針はあるものの、故障に対しては慎重にならざるを得ない状況となっている。チーム状況もあり、故障の少ない即戦力投手を優先する可能性が高そうだ。

 

済美・安楽2日連続登板で4回1失点 - ニッカンスポーツ・コム:2014/5/11

 今秋ドラフト1位候補、済美(愛媛)安楽智大投手(3年)が、前日10日に続き2日連続で先発したが、4回1失点で敗れた。

 4回は無死三塁から、左前適時打を浴びて先制点を許した。

 「ブルペンから調子が悪かった。すべてが課題」と悔やんだ。

連投の安楽、1失点黒星 - ニッカンスポーツ紙面:2014/5/12

 

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