高校野球茨城大会では常総学院が初戦を迎え、強豪の土浦湖北と対戦した。先発した鈴木昭汰投手は、140キロ前後の速球で押し込み10三振を奪う力投を見せ完封勝利、10球団のスカウトからは高い評価の声が聞こえた。
復活の投球
鈴木投手はこの日、最速は142キロを記録。140キロ前後の速球に勢いがあった。3回にはヒットとエラーなどでノーアウト満塁のピンチとなったが、直球勝負で3人を三振、ファールフライ、センターフライに抑え得点を与えなかった。9回を投げて5安打10奪三振無失点、見事な完封劇だった。
鈴木投手は1年時より注目され、昨年はエースとして力を見せていた。しかし今年春のセンバツでは期待されていたものの鹿児島実に8回9安打4失点と内容が悪く初戦敗退し、逆にこれだけ悪い鈴木投手を見たことがないと驚かれていた。
その後は左ひじと左肩に痛みがあり、ノースロー調整で過ごすとともに走り込みを行って体を鍛えなおすと、「体が引き締まった。スタミナもついた」と成長を感じていた。そしてこの日は「ストレートで空振りがとれてよかった。キレが戻ってきたのかな」と話し、見事な復活投球を見せた。
10球団プロ注目
この日は10球団のスカウトが視察をした。
北海道日本ハム・岩舘スカウト:「センバツよりは確実に成長している。今年見た中で一番いいんじゃないかな」
広島・尾形スカウト:「左打者にも右打者にも内角へのボールが素晴らしい。左腕で試合を作る力が高い。当然リストに入ってくる」
中日・佐藤スカウト:「両サイトにしっかりと投げられて自滅しない。左腕で変化球でストライクが取れる。面白い投手」
U15時代は藤平尚真投手などがいる中でチームのエースとして活躍し、高校入学後も強いプロ志望の意識を持ちながら1年時から活躍してきた。高校3年の集大成ともいえるこの夏に、様々な想いを込めて鈴木投手が投げる。
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視察に訪れた日本ハム・岩舘スカウトは「センバツよりは確実に成長している。今年見た中で一番いいんじゃないかな」と高評価だった。春は2度出場も、夏はつかんでいない甲子園切符へ向け、高校日本代表・小枝監督の前でアピールし「手をつけられないようなピッチングができれば」と貪欲だ。
。「当然リストに入ってくる」と広島の尾形佳紀スカウト。
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