夏の甲子園の対戦カードが決まりましたが、楽しみな対戦を挙げてみます。
佐久長聖vs鳴門 (1日目第1試合)
佐久長聖はエースの小林玲雄投手が切れの良いストレートを投げるが、長野大会決勝では2年生の塩澤太規投手を先発起用し好投を見せた。ショートの元山飛優選手は強肩強打で、チーム全体的に運動神経の高い選手がそろう。
対する鳴門も好選手が多く、エースの河野竜生投手は140キロを超す速球を投げる左腕として1年時から注目されており、徳島大会では4試合28回を投げて32奪三振6失点と安定感がある。また1年時に甲子園のマウンドに立ち2年時には140キロ後半まで記録をしたがフォームに悩んだり故障にも悩まされた中山晶量投手が背番号11でベンチ入りした。潜在能力の高い投手だけに登板があれば注目したい。
中京vs大分(2日目第2試合)
中京高校は今井順之助選手と加藤壮太選手に注目したい。今井選手は今大会トップクラスのバッターで高校通算68本塁打を記録している。甲子園では「左中間スタンドの証明の下にある看板に当てたい」と、推定飛距離150mの場所を的にして長打を狙う。また加藤選手は186cmの大型外野手だが50m5秒台の足がある選手で、その身体能力に注目したい。
大分も山下海星選手が大分大会準決勝、決勝でホームランを放ち勢いに乗っている。ライトの和田風吾選手も調子は良くないようだが春は大活躍を見せており注目したい。
近江vs常総学院(3日目第4試合)
プロ注目投手の対決となりそうだ。近江の京山将弥投手はきれいなフォームが特徴で、腕をしっかりとしならせ、低めに角度があり伸びるストレートを投げる。変化球のキレも良く、右腕では藤平尚真投手や高田萌生投手とともにドラフトでの指名が確実視されている。常総学院の強打者をしっかりと抑えればドラフトでの指名順位が上がってきそうだ。
対する常総学院の左のエース・鈴木昭汰投手は、センバツで不調だったピッチングのイメージをこの大会で払拭したい。140キロ前後のストレートに変化球を織り交ぜ、投球術も含めて総合力では今大会トップクラスの投手。
関東第一vs広島新庄(4日目第1試合)
広島新庄のエース・堀瑞輝投手は昨年夏も霞ヶ浦の綾部翔投手と投げ合って勝っている。そしてこの夏は球速を147キロまで伸ばし、定評のあるコントロールや変化球に加えパワーでも勝負できるようになってきた。
その対戦相手となる関東第一は宮本瑛己選手、佐藤佑亮選手、竹井丈人選手など、タイプの違った好打者がそろう。堀投手の投球が勝るか、関東第一の攻撃力が勝るか注目。
京都翔英vs樟南(4日目第2試合)
樟南は浜屋将太投手が小柄な左腕だが140キロ前後の伸びるストレートを投げ、鹿児島大会では5試合44回2/3を投げて64三振を奪い5失点に抑えている。大会屈指の左腕投手と言ってよい。その浜屋投手と対戦するのが右のスラッガー・石原彪選手、迫力ある打撃とともにその肩にも注目をしたい。
星稜vs市和歌山(4日目第3試合)
市和歌山の赤羽陸投手は最速145キロの速球を投げる右腕で、今大会注目右腕の一人。センバツでは8回まで無失点も9回に崩れる悔しいピッチングを見せたが、本来の力を大舞台で発揮したい。対するのは星稜、2年生の寺西建選手の迫力あるスイングは必見で、その他にも能力の高い選手がおり、大学などで注目されてくる選手もいるだろう。
松山聖陵vs北海(6日目第2試合)
北海高校は昨年夏に4-18で大敗を喫した。しかし投手も打者も素質の高い選手が多かった。今年はその悔しさもあるが、また能力の高い選手が出てくるのではないかと注目している。対する松山聖陵はアドゥワ誠投手の角度のある球を活かした投球に注目。春に12球団スカウトが視察した逸材。
尽誠学園vs作新学院(6日目第2試合)
尽誠学園の渡辺悠投手は180cmの左腕投手、香川大会は5試合35回2/3で24奪三振12失点と成績としてはそれほどパッとした感じではないが、しっかりとした体があり将来性がある。甲子園での投球に注目したい。
対する作新学院も149キロ右腕の今井達也の投球に注目したい。先発して抑えられるかというとまだ不安な感じもする素材型の投手だが、やはりその速球は注目。
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