花巻東・西舘勇陽投手が147キロで5回パーフェクト、東北楽天・DeNAスカウトが評価

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高校1年時から期待されていた花巻東の右腕・西舘勇陽投手が147キロの投球を見せた。プロのスカウトも夏の大化けを予感していた。

腰痛で伸び悩み

西舘勇陽投手は182cmの右腕投手、高校1年時にその投球フォームの良さと素質の高さに注目され、大谷2世と呼ばれていた。しかし、その後、腰痛によるフォームを崩すと、球速も142キロからなかなか伸びず、2年生だった昨年は思うような投球ができていなかった。

その間に岩手では、大船渡の佐々木朗希投手が大きくブレークしたが、西舘投手も復活し、大きく成長した姿を見せた。この日の岩手大会準々決勝では強豪の一関一と対戦、1-1の5回から登板をすると、自己最速を大きく更新する147キロを記録し、5回をパーフェクトに抑えこんだ。

おとなしくて優しいタイプの投手かなと思っていたが、この日は声を挙げて投げると、5回に2者連続三振で気合をいれ、またカーブやフォークを織り交ぜる余裕も見せて、5イニングをあっという間に投げ切った。今年のオフは下半身と上半身を連動させるフォーム作りに取り組み、3月の東海大甲府との練習試合では1安打完投をして自信をつけたという。

佐々木投手を意識

西舘投手は「同じ県内に日本一の投手がいることは自分にも刺激になるし、練習から意識はしています」と話し、大船渡・佐々木投手を意識していることを話した。163キロ右腕はまだ手の届かない所にあるが、「一番大事なことはチームを勝たせること。大谷翔平さんや菊池雄星さんも言っていること。それが格好良くて憧れている。目の前の1戦1戦を勝てる投手になりたい」と話し、佐々木投手はまだチームを背負って投げることろまで行っていないが、西舘投手は花巻東という強豪チームのエースとして自覚を見せる。

この日は東北楽天、横浜DeNAのスカウトが視察に訪れたが、東北楽天の宮越スカウトは「腕の振りがかなり良くなってきた。夏までにもっと化けそう」と夏の大化けの予感を感じていた。また横浜DeNAの欠端スカウトも「以前は投球がアバウトな印象もあったが、140キロを超える球をアウトローにしっかり投げていたのが素晴らしい」と、コントロールできるようになった部分も評価した。

夏に150キロ台まで乗せてくるかもしれない。非常に高い素質を持った投手のため、その時にはドラフト上位での指名の声も出てくるかもしれない。

2019年度-高校生投手-右投のドラフト候補リスト
2019年度-高校生-岩手県のドラフト候補リスト

2者連続三振でスタートすると、最後の打者も三振。「ウリャー」。吹き荒れる強風の中でも会場に聞こえる気迫の声。自己最速となる147キロの切れ味ある速球を中心に、5回完全。「一番大事なことはチームを勝たせること。(エンゼルス)大谷翔平さんや(マリナーズ)菊池雄星さんも言っていること。それが格好良くて憧れている。目の前の1戦1戦を勝てる投手になりたい」。2人の先輩投手の意思を継ぐ存在感を示した。

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