大船渡・佐々木朗希投手が160キロで21K、日米9球団スカウトの評価

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大船渡の佐々木朗希投手が、160キロを記録し、延長12回194球を投げて21個の三振を奪った。自らのホームランで勝利を飾った。

圧巻投球も勝負急ぎ

佐々木朗希投手は序盤から150キロ中盤を記録するストレートと、やや抜いた140キロ中盤のストレート、130キロ台の変化球を織り交ぜた。それでも佐々木投手の速球対策をした盛岡四打線は3回まで4安打を打った。しかし佐々木投手は、4回以降は球速を140キロ台に抑え、ストレートと変化球の制球で安定した投球を見せた。4回から8回まではノーヒットに抑え、6回には味方が2点を奪った。

160キロを記録したのは8回2アウトから。いきなりギアが上がると、アウトローへの160キロ、そして最後は140キロのフォークボールで三振を奪い、ベンチに戻って笑顔だった。しかし、喜ぶのは早かった。高校生は試合の途中で気持ちが高ぶって、すごい球で勝負してしまう瞬間がある。その時に意外と失点したりピンチを招いたりすることも多く、そこに隙が生まれる。魔物というやつだ。

佐々木投手にも心のスキが生まれた。次の9回に四球を与えると、外角へ投げようとしたスライダーが真ん中に入ってライト戦へタイムリー2ベースヒットとなり、2,3塁のピンチとなる。ここでギアを入れて抑え込もうとしたが、159キロのストレートをセンター前にはじき返されて同点に追いつかれた。8回には笑顔だった佐々木投手の顔が曇った。

それでも佐々木投手はすごかった。10回からは再びノーヒットのピッチングを見せ、冷静さを取り戻すと、12回には打撃でも注目される自らのバットで逆方向のライトスタンドに飛び込む勝ち越しの2ランホームランを放った。その裏もノーヒットに抑えた。12回194球を費やしたが、7安打21奪三振2失点、圧巻の内容だったことに間違いない。

スカウト評価

この日はヤンキースのスカウトが久々に姿を見せるなど、9球団13人のスカウトが視察に訪れた。

◎阪神・畑山チーフスカウト:「1番の評価だと思っている。だんだんギアが上がってきたが、もっとあげられる」

◎阪神・葛西スカウト:「クイックで150キロを超えるからすごい。」

◎巨人・武田スカウト:「要所でのギアの入れたボールが素晴らしい。落ち着いた投球ができて素晴らしい。ものが違う。良すぎて言葉が見当たらない。余力を残しているので、末恐ろしい。近い将来、日本を代表するような投手になる」

◎中日・山本スカウトチーフ補佐:「打たれていたのはカウントを取りに行った球だけ。140キロでも良いボールが来ている。ちょっと力を入れると150キロ。長い回を投げることを自分で調整して投げられている。去年なかったフォークボールが大きいね。チェンジアップとフォークで投球の幅が広がった。将来的に見ても別格だ」

◎埼玉西武・前田アマ担当チーフ:「メリハリのある投球ができている。球速も実際、出るだろうね。順調ですね。将来は日本のエースですよ」

◎ヤンキース・アレックス・サンダーランドスカウト:「球団の規定で選手についてのコメントはできない。」「速かった」

佐々木投手は来年の東京オリンピックの侍ジャパン候補にも入ってもおかしくない。そのくらいの評価だろう。獲得をした球団は球界の宝を預かった大きな責任を感じる事になる。

佐々木投手の夏は続く。後はもう見守るしかない。球数は気になるものの、甲子園という大きな目標があるのであればもう止められない。自分が後悔しない選択をするしかない。

2019年度-高校生投手のドラフト候補リスト
2019年度-特Aランクのドラフト候補リスト

阪神・畑山チーフスカウト「1番の評価だと思っている。だんだんギアが上がってきた」
巨人・武田スカウト「要所でのギアの入れ方がすごい。余力を残しているので、末恐ろしい。近い将来、日本を代表するような投手になる」
中日・山本スカウト「長い回を投げることを調整して投げられている。フォークボールを覚えたことで(投球の)幅が広がった。将来的に見ても別格だ」

「160キロ」。外角にわずかに外れた一球が、7年前に大谷が同じ岩手県営球場で出した公式戦での高校最速記録に並んだのだ。「足元より下かと思ったらストライクの高さに伸びてきてビックリした」。打席で体感した岸田は目を丸くした。佐々木は「何キロかは分からなかった。160キロとは思わなかった」と言うが、直後の140キロフォークに空振り三振した岸田は「直球かと思ったら視界から消えた」とも続けた。

暗転はあっという間だった。9回、中日・八木スカウトが「四球の後、勝負を急いだ」と指摘したように、先頭に四球を許すとリズムが乱れる。次打者には、外への要求が中に入ったスライダーを捉えられ、右翼線二塁打。無死二、三塁のピンチを招くと、横山慶人(3年)にフルカウントからの159キロを中前にはじき返され、同点に追いつかれた。「力んでしまって、思うようなボールが投げられなかった」。今大会3試合、17イニング目での初失点だった。

九回に最大の危機を迎えた。四球と二塁打で無死二、三塁。続く打者に159キロを中堅へはじき返された。一気に同点とされ、なおも2死満塁のピンチ。だが絶体絶命でも自分の直球を信じた。「覚悟は決めて試合に臨んでいかないといけないと思うので」。153キロ、154キロの力投。カウント1-1から最後は151キロで左邪飛に斬った。

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