早稲田実の高校通算64本塁打遊撃手、宇野真仁朗選手が、木製バットで甲子園にレフトフェンス直撃に当たりを飛ばすなど3安打を記録、走塁や守備でも良いプレーを見せ、ヤクルトGMや横浜DeNAのスカウトが評価をした。
「かかるんじゃないですか」
宇野真仁朗選手はこの日2番ショートで出場すると、最初の打席でいきなりレフトへのヒット、俊足を飛ばして2ベースヒットにした。そして2回には2アウト満塁の場面を迎えると、外角よりの球をレフトへ運び、打球はぐんぐん伸びてフェンスに直撃する2ベースヒット、3打点を挙げた。
第5打席でもレフト前にヒットをうち3安打、得意のレフト方向への引っ張りの打撃で5打数3安打3打点だった。宇野選手は父が社長を務める輸入代理店の商品でもある、大谷翔平選手も使うチャンドラー製の木製バットを使い、「木が硬いので、金属バットと同じくらい飛ぶ感触がある」と、木製バットを一度も折ること無く使っているという。
この日視察したスカウトからは、
東京ヤクルト・小川GM:「非常に力強いバッティングで、バットの出も良くてコンパクトに振れている。体幹の強さも感じるし、能力的に非常に高い。ボールなら振りにいかないスタイルも試合への意識の高さを感じます。かかるんじゃないですか?」
横浜DeNA・木塚スカウト:「思い切りが良く、ここぞという勝負どころで打てる。守備もリズミカルでスムーズ」
と評価した。
空振りをするスイングを見るとやっぱり開きすぎていたり、とにかくレフト方向しかヒットが出ないような印象は受ける。しかし、天才なのだろう。それが一定しているのではないく、その次のスイングは開かずにきれいにバットに球を乗せて運ぶことができている。相変わらず逆方向には打たないが、これも宇野選手の特徴だろう。
ただし打撃よりも走塁が注目される。打撃プラスこの足と積極性という形で、ドラフト会議では3位、4位あたりで指名されるのかなと思う。プロの世界でも同じように引っ張り続けていけばいい。天才的な所が見える打者は、欠点をいちいちつつかずに、そこを自由にさせて伸ばしてみたい感じがする。
紙面にヤクルト、DeNAの評価
紙面にヤクルト・小川GMの評価
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