最速152キロの速球を投げ、ドラフト上位候補にも名前の挙がっていた旭川実の田中稜真投手が、仙台大からドラフト1位指名を目指す。
兄からの助言で
田中稜真投手は178cmの右腕投手で、最速152キロの速球と共に試合を作れる投球も注目され、ドラフト会議の上位候補にも名前の挙がる投手だった。
しかし、夏の大会終了後は進路について、「どんな形であれプロ野球に進みたい気持ちはあるけど、もう一度冷静になって考えてみて、大学からプロを目指すのか、高卒でプロを目指すのか、落ち着いてからゆっくり考えたい。」と話して慎重姿勢を示すと、兄で2021年に育成ドラフト1位で指名された千葉ロッテの田中楓基選手から、プロ野球の投手は「何かしらの武器はみんな持っている」と聞き、「絶対的な武器がはっきりしていない。今のままでは厳しい」と判断して9月下旬に大学進学を決断した。
8月には仙台大の練習に参加し、来年のドラフト注目投手サウスポー・渡辺一生投手ともキャッチボールをしてレベルの高さを痛感すると、「お互いの意見を言い合って、それぞれの良いところを引き出そうというのが1日だけでも感じる事ができた。実績もすごいあるチーム」と仙台大の受験を決めた。
この日、その仙台大のスポーツ推薦で合格し、4年後のドラフト1位指名を目指す。兄は10月に戦力外となり、現在は現役続行を希望しているが、厳しいプロの世界に立ち向かうための武器を、4年間でしっかりと手に入れたい。
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