福岡ソフトバンクのドラフト1位ルーキー・甲斐野央投手と、ドラフト2位ルーキー・杉山一樹投手がシート打撃で登板し、150キロ台を連発した。
153キロと152キロ
実戦形式のシート打撃が行われたソフトバンク、この日は7人目にドラフト1位ルーキーの甲斐野央投手が登板すると、上林選手の打席で151キロを記録、そして川島選手の打席で153キロを記録した。また、8人目にマウンドに登ったのがドラフト2位ルーキーの杉山一樹投手、甲斐野投手の後に登板に「甲斐野さんの後だったんで、遅くみられやしないかと思ってちょっとイヤだった」と話したが、こちらも152キロを記録したストレートで2つの三振を奪った。
杉山投手は打者5人に対して1安打2奪三振、社会人時代から角度のあるキレの良い球を見せており、この日もそのキレと球速でバッターを圧倒した。この投球に日本ハムの関根裕之スコアラーは「体の大きさで大谷を思い出した。縦のスライダーはかなりの武器になる」と話し、「投手経験は少ないと聞いている。経験を積むことでもっと大化けする」とさらに成長しそうな投手と警戒をした。
この杉山投手には、ツインズの高橋国際スカウトも既に注目しており、「ボールを見ただけでも威力がある。高卒3年目の年齢にしては体も大きい。これからチェックしていかなくちゃいけない存在」と話している。千賀投手、石川投手クラスの投球を見せてくれそうだ。
一方、甲斐投手は課題が見えた。150キロ台を連発しながらも上林選手にレフトに2ベース、松田選手にもレフトにヒットを許し5人に対して2安打1奪三振、大学時代もストレートは当てられることが多く、U18代表との壮行試合でも根尾選手の打席で158キロを記録したが、緩い変化球を2球続けた後の球だったがバットに当てられている。
それでも甲斐野投手は、「プロのレベルを感じられて良かったです。まだまだだなと心の底から思いました。心を折れられつつ楽しかったです」と話し、プロの壁を感じたものの、ある程度の手ごたえも感じているかもしれない。
ソフトバンクに150キロを連発する投手が2人加わった。田中正義投手など他の投手にも火が付きそうだ。
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