社会人野球日本選手権の近畿地区最終予選代表決定戦では、NTT西日本が三菱重工Westに7-6で勝利し、本戦出場を決めた。プロ注目左腕の伊原陵人投手が先発し、6回途中を1失点に抑え、視察した10球団のスカウトにもアピールした。
10球団視察
148キロ左腕の伊原陵人投手はこの日は、「全然ダメでした。」と本調子ではなかった。6回途中までで98球を投げ、7安打を許して三者凡退は2度のみだった。それでも、チェンジアップなどの変化球を使って1失点に抑えた。
5回2/3で7安打1失点の投球に、「直球が走らなかったけど、変化球でストライクを取ることができた。先発投手が6回途中で降りれば、このような苦しい展開になる。ただ、1点にしのげば野手の方々が点を取ってくれると思っていました」と話した。河本監督は「良くない中でも1失点で抑えたところにとても成長を感じた」と話し、エースへの信頼を口にした。
この日の球場には10球団のスカウトが視察し、巨人と阪神は3人態勢で視察をした。巨人の柳館スカウトは、「安定した力を出し切れる特徴を持った投手。右打者の内角に投げ込む角度もいい」と評価した。
伊原投手はドラフト会議に向けて注目されることについて、「正直、大学のときは少し意識したりした。今は意識せず、自分のパフォーマンスを出すことだけを考えている」と話した。
好調の投球ではなかったものの、悪いなりに抑える姿を見せれたのも良いことだったのではないかと思う。即戦力の左腕投手としては、関西大の金丸夢斗投手は頭一つ抜けているとして、大学生では富士大の佐藤柳之介投手や環太平洋大の徳山一翔投手が、また社会人では先発左腕だと西濃運輸の吉田聖弥投手の評価が高く、ドラフト中位までに指名されるとしたら伊原投手も含めたこの5人だろう。
その中で佐藤投手は将来性も含めて評価されるが、伊原投手は来年1軍で投げられているかが評価のポイントとなってくる。個人的にはそれができると評価しているので、ドラフト会議では2位までには指名されると予想する。
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