昨年秋の王者・桐蔭横浜大が、春の王者・上武大を下す

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 関東大学野球選手権(横浜市長杯)は昨年の明治神宮大会で優勝した桐蔭横浜大が、今年の大学野球選手権で優勝した上武大を2-0で下し、この大会初優勝を決めた。

エース復活

 桐蔭横浜大は昨年の明治神宮大会で3試合に完封した小野和博投手が9月21日以来のマウンドに登ると、持ち前の変化球を巧みに操る投球で6回を無失点に抑えた。小野投手は夏に肘を痛め、「もっと力強い球を投げたい」とウエイトを5kg増やしてシーズンに臨んだが、フォームのバランスを失い調子を崩してしまった。納得いく球が投げられずにプロ志望届提出を断念し、フォームを取り戻す事だけを目指して練習を続けてきた。

 「頭で考えすぎてしまいました」とようやく納得の行く球がなげられるようになる、監督からもゴーサインが出て、この日のピッチングとなった。「やっと自分の仕事ができたかなと思います」と話し、最後の大舞台に間に合った。

上武大はエース温存も走塁ミス連発

 上武大はエースの横田哲投手を明治神宮大会の為に温存し、180cm左腕の穂坂豪投手を先発させた。穂坂投手は初回にホームランを浴びて1失点も5回を投げて2安打2四球1奪三振に抑える好投を見せた。2番手は146km/hを投げる2年生・安達大貴投手が6回は抑えたものの7回に3安打で1失点し降板してしまう、1回2/3を3安打1四球1奪三振。2アウトからは拓大紅陵出身の186cmの1年生・鈴木稜也投手がリリーフで登板し2回1/3をノーヒット2奪三振2四死球で無失点に抑えた。投手陣はさすがの層の厚さを見せた。

 しかし野手はこの日4つの走塁判断ミスがあり無得点、0-2で敗れた。

 3度目の正直だった。桐蔭横浜大ナインは、両手を突き上げながらベンチから飛び出した。おととし、昨年は準V。「率直にうれしいです」。斎藤博久監督(48)がナインの手で5度、宙に舞った。

 幸先良く初回先頭打者弾が飛び出した。今季のリーグ戦では本塁打なしの山中が、6球目のフォークを右翼ポール直撃のアーチに変えた。身長167センチながら、7回2死二塁からは中前適時打で待望の2点目もゲット。小兵のバットが2打点すべてを挙げた。

 昨秋の神宮大会王者が、今年も連覇を狙う。この日、先発の小野和博(4年)が6回無失点と好投。リーグ戦6試合で4勝をマークした挙げた横山弘樹(4年)と合わせ、右腕の二枚看板がそろった。指揮官は「去年と同じように一戦一戦、しっかり戦いたい」と充実した表情だった。

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