首都大学リーグでは、複数球団がドラフト1位候補に名前を挙げる東海大・丸山泰資投手が先発した。しかし本来の調子ではなく9回を投げて6安打3失点、チームは何とか勝利をしたものの、監督も心配をする開幕の登板となった。
最速は144キロ
丸山泰資投手は最速151キロの速球と切れ味鋭く縦に沈むスライダーなどを投げ、昨年のリーグ戦では完全試合を達成し、昨年秋はエースとして登板をしていた。
春先のスカウト会議では複数の球団がドラフト1位候補に名前を投げるなど注目の今季公式戦初登板だったが、この日は最速は144キロ、5回までは無失点に抑えたものの6回に一挙3失点し、横井監督も「相当力んで投げていた。まだ本来の状態ではない」と心配のコメントを残した。
しかし終盤に逆転し4-3で勝利したチームに対して丸山投手は「本当に頼れるバックです。チームのためにしっかり投げ抜き、日本一を取りたい」と話した。
佐々木千隼投手と比較
昨年の大学野球選手権でも好投を見せるなど、丸山投手は球速や変化球の精度なども良く、プロからの評価も田中正義投手に次ぐランクに入ってきている。しかし、この日は日米12球団のスカウトが訪れていたが、桜美林大・佐々木千隼投手の方に評価は奪われた形となってしまった。本来の投球を取り戻せば評価が大きく落ちる事はなく、ドラフト上位で消える投手だろう。
ただし、180cmから151キロを記録する佐々木投手に対して、丸山投手は176cmと上背があまりなく、投球もスライダーが多い。同一リーグで比較される二人になると思うが、プロのスカウトは佐々木投手の方を好みそうだ。
丸山投手が実力で佐々木投手を突き放すか、二人の直接対決にも大いに注目が集まる。
今秋ドラフト候補の最速151キロ右腕・丸山泰資(4年=東邦)は、9回を6安打3失点。初回は3者連続三振と上々の滑り出しだったが、6回は3四死球で満塁のピンチを招き、2本の適時打を浴びるなど一時逆転を許した
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