慶応高で春夏の甲子園に出場し、アメリカに留学してノースカロライナA&T州立大でプレーする根岸辰昇外野手を、日本の複数球団がドラフト候補としてリストアップしていることが分かった。
慶応高で広瀬選手とクリンナップ
根岸辰昇選手は慶応高で、2018年に春・夏甲子園出場をしており、センバツは試合出場はなかったが、夏の甲子園では下山悠介選手(東芝)、広瀬隆太選手(2023年福岡ソフトバンクドラフト3位)と共にクリンナップを形成し、5番打者として2試合で6打数2安打2打点と活躍を見せるも、高知商の前に2回戦で敗れている。
その後、幼少時より希望していたアメリカの野球に憧れ、高校卒業後にアメリカを留学をする。オレンジコースト大に入学すると、2021年からNCAAディビジョン1のミドルテネシー州立大でプレーし、今季は同じディビジョン1のノースカロライナA&T州立大でプレーをしている。
外野手として捕球と送球の正確さが評価されており、打撃でも中距離ヒッターとして広角にヒットを打ち分ける技術がある。今季は51試合に出場して打率.371、8本塁打、37打点で、ディビジョン1でOPSが1.064を記録し、日本人史上最高となっている。
そして今年7月には、メジャー有望株が集まるマイノリティ選手のオールスターが戦うHBCUスイングマンクラシックにメンバーとして選出されると、多くのMLBスカウトの前で4番ファーストで出場して2打数1安打1四球、内野安打を記録していた。
そして根岸選手は「よりハイレベルでやりたい。米国で得たスキルと経験を、日本球界で試したい」と話し、日本球界入りを希望して現在は帰国し、国内で練習をしているという。180cm100kgで左投げということで一塁と外野を兼任している。高い打率と共に長打力もあり、NPB球団がどのくらいの評価でドラフト会議で指名するのかが注目される。
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