駒澤大学が静岡県浜松市でキャンプをスタートさせた。プロ12球団が今年のドラフト1位候補に挙げる駒大・今永昇太投手は、30勝を目指すため、新球フォークの習得に取り組む。
ライバルから教えてもらう
今永昇太投手は東都リーグ3年間で18勝を挙げているが、今年の目標を通算30勝とし、春・秋で6勝ずつという高い目標設定をしている。しかし昨年、春は4勝1敗、秋は7勝2敗で11勝3敗の成績だった。達成には1試合も落とさない圧倒的な力が必要となるが、達成可能な目標でもある。
しかし今永投手はその目標に向かい、同じ左腕でライバルとなる明治大・上原健太投手からフォークボールの握りを聞き、「キャンプで試したい」と話す。イメージとしては、「遅い真っすぐというイメージ。直球の軌道で打者の手元で落ちる感じ」と話し、最速148km/hのストレートが伸びる今永投手にとって、伸びずに沈んでいく球というチェンジアップのようなイメージを持っているようだ。
昨年春は51回2/3を投げて44奪三振、秋は86回を投げて89奪三振と、137回2/3で133個の三振を奪った今永投手。伸びるストレートとスライダー、緩いカーブのコンビネーションで奪ったものだった。今年はここにフォークを加えて、三振を奪うピッチングを続けるのか、それとも登板数を増やすため打たせて取り球数を減らしていくことを考えるのか、どんな投球をするのか注目したい。
新人5人も参加
駒澤大学は18人のスポーツ推薦合格者を発表している(駒澤大がスポーツ推薦合格発表、静岡・辻本宙夢投手、智弁和歌山・長壱成捕手、流経柏・諸積怜選手など18人が合格 )が、キャンプには新1年生5人が参加したという。
沖縄尚学の砂川修選手が参加したようだが、敦賀気比の岡田耕太選手や静岡高校の辻本宙夢投手など実力派の選手が入学し、今永投手を中心に次世代の育成もして駒大の黄金時代を狙いに行く。
そのために新たな武器を手に入れた。昨年12月の大学日本代表候補合宿で同じ左腕の明大・上原らから握りを教わった。「(オリックスの)金子さんが言っていた遅い真っすぐというイメージ。直球の軌道で、打者の手元で落ちる感じ」。
東都大学野球の駒大は16日、静岡・浜松キャンプを開始した。沖縄尚学高・砂川修内野手ら新1年生5人を含む39人が参加し3月1日まで行う。
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