関西学生野球春季リーグは18日、ほっともっとフィールド神戸で第3節の1回戦が行われ、関西大(関大)が同志社大(同大)を4-2で下した。前節の関西学院大戦で1安打無四死球13奪三振という「準完全試合」を達成した関大の左腕エース・米沢友翔投手(4年=金沢)に、この日は阪神、巨人などNPB7球団のスカウト陣が集結するなか、7回途中まで6安打2失点。連続完封こそ逃したものの、要所を締める粘りの投球で勝利に貢献した。
序盤3回までパーフェクト、148キロの剛球で示したスタミナへの自信
米沢友翔投手は前回の準完全ペースの立ち上がりを見せた。初回から「スタミナは気にせず、初回からガンガンいった(デイリースポーツ)」と語る通り、3回まで同大打線を一人の走者も許さないパーフェクトに抑え込んだ。直球の最速は、自己最速にあと1キロと迫る148キロを計測。低めに集める制球力と、打者の手元で鋭く曲がる変化球のキレも見せた。
しかし、中盤以降は走者を背負う苦しい場面も増えた。2点リードの7回、2本の連打に自らの失策が重なり、1死満塁のピンチ。そこから適時打を浴びて同点に追いつかれ、無念の降板となった。米沢友翔投手は「要所でしっかり抑えるように力を入れた。自分のエラーから失点したのは悔やむところ。アウトを取ることを急ぎすぎた。フォームも少し乱れていたので次までに修正したい(デイリースポーツ)。」と反省の言葉を並べた。
NPB7球団スカウト視察、巨人・中日スカウトが認めた「キレと試合を作る能力」
ネット裏には、今やドラフト戦線の主役に名乗りを上げた米沢投手を一目見ようと、NPB7球団のスカウト陣が陣取った。阪神の坂企画統括部長など幹部クラスも視察に訪れるなど、その注目度は極めて高い。怪我に泣いた昨年までの姿を払拭し、今春の圧倒的なパフォーマンスを続ける左腕に対し、プロの眼は高い評価を下している。
巨人・岸スカウト:「去年までケガがあったが、今年は成長した姿を見せている。直球も変化球もキレがある。」
中日・清水スカウト:「ボールが強く、試合をつくれる。」
スカウト陣が共通して称賛したのは、出力の高さだけでなく、長いイニングを投げ抜き、ピンチでも致命的な崩れを見せないゲームメイク能力だ。180センチのしなやかな体躯から放たれる強いボールは、即戦力左腕を求める各球団にとって、今秋のドラフト会議に向けたリストに名が刻まれている。
能登の誇りを胸に、憧れの金丸夢斗へ一歩ずつ
米沢投手が背負う「21」は、昨秋のドラフト1位で中日に入団した金丸夢斗投手が関大時代につけていた特別な数字だ。偉大な先輩の背中を追い、リハビリ期間中に下半身を徹底的に鍛え上げてきた成果が、今春の躍動に繋がっている。石川県珠洲市出身で、能登半島地震で被災した故郷の両親や友人たちに「頑張っている姿を見せたい」という想いがも、熱投を支える力となっている。
プロの各球団も幹部クラスの視察に移り、ドラフト会議指名へのフェーズが一段階挙がった。あとは大きな勲章を手にして、ドラフト上位指名に向けた最後の一押しと行きたい。
【米沢 友翔】 プロフィール
- 氏名: 米沢友翔(よねざわ・ゆうと)
- 所属: 関西大学(4年)
- 出身: 石川県(珠洲市立緑丘中-金沢高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 180cm、80kg
- 主な特徴や実績: 最速149キロを誇る本格派左腕。2026年春季リーグ開幕週の関学大戦で1安打無四死球13Kの準完全試合を達成。能登半島地震での被災や故障を乗り越えた不屈の精神力が武器。中日・金丸夢斗の背番号21を継承する、2026年ドラフト上位候補。









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