関西学生野球春季リーグで第3節の2回戦が行われ、昨秋王者の立命館大(立命大)が関西学院大を4-2で破り、連勝で今春初の勝ち点を獲得した。今秋のドラフト1位候補に挙がるエース左腕・有馬伽久投手(4年=愛工大名電)は、5イニングで先頭打者の出塁を許す苦しい展開ながら、要所を締める投球で9回8奪三振、2失点の完投勝利。開幕から2戦連続で敗戦投手となっていた「世代No.1左腕」が1勝を手にし、これから調子を上げていく。
119球の「引き算」投球、緩い球とスライダーで掴んだ修正の手応え
有馬伽久投手は初回から走者を背負う場面が目立ったが、最速151キロの直球に固執せず、この日はスライダーの割合を増やし、打者のタイミングを外す「緩い球」を効果的に織り交ぜた。9イニングで8つの三振を奪い、球数119球。最後まで一人で投げ抜いた。
有馬投手は「特に前半はストライク先行でテンポよく投げられた。前節は左打者に対して直球系の球が多かった分、今日は緩い球も使いながら、しっかりと投げられたと思います。ホッとしていますけど、課題もたくさん出た。次の試合につなげたいと思います(スポーツニッポン)。」と話す。左指のマメというアクシデントに苦しんだ開幕から、まだまだ本来の投球ではないものの、それでも勝てる能力の高さを見せた。
「世代No.1」、1回KOから這い上がったエース
今春の有馬投手は、近畿大との開幕戦では初回に4四球を出し、わずか1イニング4失点でKO。続く3回戦では2失点完投と立て直したものの、打線の援護なく敗戦投手となっていた。「ドラフト1位候補」とく高い期待が影響をさせたのかもしれないが、昨秋の明治神宮大会で10者連続三振という驚異的な記録を打ち立てたような投球が、まだできていない。
他大学も当然、研究して対策を立ててくる。その中で苦しみながらも白星を飾り、手応えを見せながら、今度はストレートの状態を上げて行きたい。主役を争うライバル、関西大の米沢友翔投手が快投を続けるなか、有馬投手が沈黙したまま終わるはずはない。
これまで、「チームとしては日本一。個人としてはドラフト1位でプロに行くこと。」と話しており、目標は揺るぎない。愛工大名電高時代に培った勝負根性と、大学4年間で磨き上げた左腕。そのすべてを出し切ってラストシーズンを戦う。
【有馬 伽久】 プロフィール
- 氏名: 有馬伽久(ありま・がく)
- 所属: 立命館大学(4年)
- 出身: 奈良県(平野パイレーツ-田原本中-愛工大名電高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 175cm、80kg
- 主な特徴や実績: 最速151キロの本格派左腕。高校時代に甲子園2度出場。3年秋の明治神宮大会で10者連続三振の大会新記録を樹立。2026年春季リーグ第3節の関学大戦で2失点完投勝利を挙げ、今季初白星。緩急を活かした投球術が武器の2026年ドラフト1位候補。








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