東京ヤクルトは、若手選手の育成を強化するため、育成グループを新設し、スカウトグループと同じグループに編成する。
スカウト育成グループ
東京ヤクルトは、衣笠球団社長を中心に、2015年より選手を育成していくチームの方針を進めている。毎年、高校生選手を3人以上ドラフト会議で指名をしてきた。その中で、村上宗隆選手、高橋奎二投手、梅野雄吾投手などが1軍で活躍をし、世代交代の波を作っている。
そして、それをさらに強化するため、来年より育成部門を新設し、スカウトグループの中に入れてスカウト育成グループとすることがわかった。2軍に育成コーチを配置し、スカウトと連携をして、スカウティングから育成までを一貫して担当する。橿渕スカウトグループデスクは「一緒にアドバイスをしたり、アマチュア時代のことも気軽に言えるようになる。より良くしていきたい」と話した。
その動きに合わせ、今季、育成グループファームディレクター補佐の度会博文氏が来年からスカウトに就任する。度会氏は2008年に現役引退後、球団の広報、営業から2軍コーチを務めていた。29日に開幕する12球団ジュニアトーナメントの東京ヤクルトの監督もしている。
最下位に沈むヤクルトだが、山田選手、石山選手、小川投手など、FA権を取得した選手たちがチームに残り、若い村上選手などの台頭など希望の光が見えてきている。高校出身選手に目が向けられるが、今年のドラフト1位の木澤尚文投手や山野太一投手、吉田大喜投手、清水昇投手、原樹理投手などの投手も力を持っており、投手の強化が進めば、楽しみなチームとなりそうだ。
球団としてもスカウト育成グループを新設し、2軍に育成コーチを配置。中長期的な視点で高校生を育成する土壌を固めている。
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