侍ジャパン18U代表、高橋光成投手が変化球封印で5回無失点、メジャー5球団が評価

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 侍ジャパン18U代表の戦いが始まった。この日はフィリピンと対戦し、11-0、7回コールド勝ちを収めた。先発した高橋光成投手は5回を2安打7奪三振無失点、4番を打った岡本和真選手は3打数1安打1打点だった。

ストレートオンリーの投球にメジャー5球団が評価

 この日の高橋光成投手、ストレートの最速は141km/hだった。しかし「そこまで変化球を投げなくても大丈夫と思っていた」と、ストレートの質に自信を持っていた。5回を投げて63球のうち変化球はわずか3球のみ、60球はストレートを投げて2安打7奪三振無四球で無失点に抑えた。

 この日は日本の球団からのスカウト派遣は無かったが、メジャーリーグ5球団6人のスカウトが視察した。レッドソックスのディーブル環太平洋スカウトは「彼にとって、この相手なら直球で十分」と話すと、ツインズのキムスカウトも「7割の力で投げていたようだが、力強い。」と話した。

 ブレーブスのフィルデールコーディネーターは、「以前より体も大きく強くなっている。いい投手だね。」と話して以前からチェックしている事を明かすと、マリナーズのカオ国際スカウトは「エースは高橋だね。マークします」とこちらは照準を定めた。

 高橋投手の次の先発は決勝リーグの準決勝となりそうで、韓国や台湾が相手となりそうだ。次の試合は変化球も交えての高橋投手の本来のピッチングとなる。

 

岸田行倫選手が絶好調、浅間大基選手は不調

 侍ジャパンの打撃陣は6回で11安打を放ち11点を奪った。4番DHで出場した岡本和真選手は初回に四球でチャンスを広げると、2回にはライト方向に2ベースヒットを放ち1打点を挙げた。しかし、6回には外角のボール球の変化球に手を出す悪い癖も出て「ボール球を振って三振は最悪です」と反省していた。

 侍ジャパンで絶好調なのが報徳学園の岸田行倫選手で、この日は3番ファーストで出場すると初回に内野安打でチャンスを広げ、2回はレフトにタイムリー2ベース、4回もレフトにヒットを放ち4打数3安打2打点の活躍を見せた。報徳学園では夏の甲子園には出場できず、センバツ大会には出場したものの4打数0安打でチームも初戦敗退だった。しかし昨年秋から4番捕手として活躍しプロも注目している。

 その他では、6番レフトに入った岸潤一郎選手が初回に2点タイムリーヒットを放つと、その後は3つの四死球で1打数1安打2打点だった。明徳義塾では4番投手として4回の甲子園出場を果たしたが、今後は野手としてプレーしていくことになりそうだ。馬渕監督は大学進学の可能性を示しているがまだ本人から進路の話は出ていない。

 優勝した大阪桐蔭の香月一也選手は5番サードで3打数2安打を記録した。また6回から登板した富山商の森田駿哉投手は、2回をノーヒット3奪三振と完璧なリリーフを見せた。

 一方、今年のドラフトでは1位指名の可能性もある横浜高校・浅間大基選手は9番を打ち、投ゴロ、一ゴロ、一ゴロと3打数ノーヒット、1打点を挙げたもののノーアウトからの併殺の間でのものだった。打球が上がっていないようで調子は良くない。

 3回まで完全投球。4回に2安打を許したが、併殺で切り抜けると、5回まで無失点で降板した。63球中、スライダーを3球投じた以外は、全て直球勝負で最速141キロをマーク。「変化球を投げなくて大丈夫だと思った」と言いながら、視察した韓国スタッフの前で得意のフォークを封印した意味は大きい。1次リーグは別組のため対戦は準決勝以降となるが「決勝ラウンドが本当の勝負」と語気を強めた。

 試合開始直後から雨が降り続け、球審のストライクゾーンは一定ではなかった。マウンドの傾斜も低く、不慣れな環境の中での好投。ネット裏にはメジャー5球団6人のスカウトが見守り、レッドソックスのジョン・ディーブル環太平洋地区担当スカウトは「いい投手だ。きょうは直球だけで十分だった」と評した。

 Rソックスのディーブル環太平洋スカウトは「彼にとって、この相手なら直球で十分」とうなずく。ツインズのキムスカウトも「7割の力で投げていたようだが、力強い」。また、マリナーズのカオ国際スカウトは「日本と韓国、台湾はチェックする。エースはタカハシだね? マークします」と、その将来性に二重丸を付けていた。

 ネット裏では、メジャー5球団6人のスカウトも視察。ブレーブスのフィル・デール・コーディネーターは「以前より体も大きく強くなっている。いい投手だね」と賛辞を送った。

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