大船渡・佐々木朗希投手が5回1安打10奪三振、阪神・巨人のスカウト視察

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大船渡が柏木農と練習試合を行い、佐々木朗希投手が先発して5回を投げ、1安打10奪三振の投球を見せた。本番モードに入ってきた。

巨人・阪神のスカウトが視察

この日は青森の柏木農と練習試合を行った。先発した佐々木朗希投手は、ストレートとスライダーを中心に投げ、1アウトから4者連続三振を奪うと、5回までに10個の三振を奪った。70球を投げて許したヒットは1本のみで無失点、ストレートは常時145キロ以上、最速は152キロだった。直球が49球でスライダーが15球、決め球に選んだフォークやチェンジアップもしっかりと落ちた。

スライダーは130キロ台を記録した。巨人・柏田スカウトを「今日のスライダーはすごかった。今まで見た中でマックスの切れ、スピード、曲がり幅、高校生が打つには難しい。変化球のコントロールはひとつレベルを上げている。何を投げても一級品。」と話した。

また柏田スカウトは夏本番に向けて調子を上げてきたことを感じ取り、「これまでより力を入れて、ほとんどストレートとスライダーだけで三振が10個。けががないだけでよかった。この前は3回しか投げなかったから心配は心配だったけど、5回放ってよかった。」と話した。

阪神の葛西スカウトも、「遊び球がなかったね。より実戦に近づいたと思う。本番が近づいて自分に合った投球になってきた。球数が減るから、こっちの方が疲れない可能性もあるね」と話し、「調子の波が少ない。高校生で毎回安定しているのはすごい」とうなった。

対戦した柏木農は2年連続で青森大会初戦で敗退をしている。五十嵐監督は「本当にワクワクするようなボールが見れた。国の至宝として、甲子園もそうですけど、日本の野球界、子供たちのためにも頑張ってほしい。ウチの子はおそらく140キロとの対戦もない。身長もスピードもスライダーの角度も、いい経験をさせてもらいました」と感謝し、「うちの選手はバットとボールが50センチも離れていた」と驚いていた。

佐々木の夏は15日に始まる。

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春からの変化球主体で打たせて取る投球から、この日は力は抑えながらも、直球で押す本来のスタイル。ファウル、空振りで簡単に追い込み三振を量産する姿に、阪神・葛西スカウトは「球数が減るから、こっちの方が疲れない可能性もあるね」と分析した。

巨人・柏田東日本統括は「これまでより力を入れて、ほとんどストレートとスライダーだけで三振が10個。けががないだけでよかった。この前(6月30日は)3回しか投げなかったから心配は心配だったけど、5回放ってよかったです」と変わらぬ高評価を口にした。

70球中、直球が49球でスライダーが15球と得意の2球種で攻める投球。決め球のフォークも鋭く落ちた。15日の岩手大会初戦が近づき、視察した阪神の葛西稔スカウトは「本番が近づいて自分に合った投球になってきた」と評した。直球は常時145キロ前後で最速も152キロを計測した。

阪神葛西スカウトはこの日の投球を「遊び球がなかったね。より実戦に近づいたと思う。こういう投球の方が疲れないのでは」と分析。5回70球。淡々とストライクを積み重ねていった。

スライダーは“本番仕様”に仕上がった。4月下旬からの球速を抑えていた時期には120キロ台だったが、130キロ台までアップ。巨人の柏田スカウト部・東日本統括は「キレ、スピード、曲がり幅と高校生が打つには難しい」と改めて高く評価した。

巨人、阪神のスカウトが見つめる中、この日の最速は両球団のスピードガンで152キロ。10三振のうち8つを変化球で奪い、巨人・柏田スカウトを「スライダーの切れ、スピード、曲がり幅がいい。何を投げても一級品。レベルが違う」とうならせた。

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