社高校出身の近本選手と辰己選手が両リーグ新人王なるか

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東北楽天はドラフト1位ルーキーの辰己涼介選手がサヨナラ打を放ち、ヒーローとなった。セリーグでは阪神のドラフト1位ルーキー・近本光司選手がリーグ6位の打率.311を打っており、両リーグで社高校出身の選手が新人王を狙える位置にいる。

社高校出身

辰己涼介選手は2012年に社高校に入学したが、その時の3年生に近本光司選手がいた。近本選手は卒業後、2013年に関西学院大に入学すると、辰己選手は2015年に立命館大に進み、関西学生リーグでライバルとなる。

大学で活躍をしたのは辰己選手だった。1年時からレギュラーとして出場し、リーグ歴代2位となる通算122安打を記録、侍ジャパン大学代表としても活躍を見せた。一方、近本選手は4年間で規定打席に達したのは2シーズンのみ。しかし、辰己選手がデビューした2015年の春のリーグ戦では、打率.379でリーグ3位、10盗塁を記録し、能力の片りんを見せていた。そして2018年の都市対抗でMVPとなる橋戸賞を獲得する大活躍を見せた。

ドラフト会議での因縁がある。2018年のドラフト会議では、藤原恭大選手を指名した東北楽天と阪神が抽選を外すと、まずは辰己選手を指名した。東北楽天の辰己選手が確定すると、抽選を外した阪神は近本選手を指名している。社高校出身の先輩後輩が、同じドラフト会議で1位指名を受けた瞬間だったが、複雑な心境もあったかもしれない。

新人王を狙う

そしてプロ野球では、近本選手が見事な活躍を見せ、現在の打率.311はリーグ6位、1番バッターに定着し、盗塁10は中日の大島選手に次いで2位、ヤクルトのトリプルスリー・山田哲人選手に並んでいる。

一方、辰己選手は開幕1軍こそ手にしたものの、厳しい外野手争いもあり、またプロの1軍の投手に対応しようと打撃を見失っていた事もあり、結果を出せずに4月22日の2軍に広角となる。しかし、プロでも自分の打撃を見せると心に決め、5月3日に1軍に再昇格すると、プロ初ホームラン、そしてこの日は5打数3安打の猛打賞にサヨナラ打を放った。

新人王の道は険しい。セリーグは2017年東京ヤクルトドラフト1位の村上宗隆選手が、7本塁打17打点の活躍を見せている。また投手では巨人のドラフト1位ルーキー・高橋優貴投手が3勝、広島カープの3年目・床田寛樹投手が4勝を挙げている。

高橋投手、床田投手は10勝をし、村上選手が20本塁打を打った時、近本選手が新人王を取るには打率は.310以上で盗塁王争いをし、そしてチームを優勝させるくらいの力が必要となる。新人王は記者の投票で、阪神の選手が有利になる可能性もあるが。

一方、パリーグはソフトバンクの2年目・高橋礼投手が4勝を挙げており、防御率ルーキー・甲斐野投手が11ホールドを挙げている。また、オリックスの2年目・西浦颯大選手や榊原翼投手などもおり、辰己選手はまずは規定打席に達する事、そして最終的には打率3割、ホームラン15本に盗塁も最低2桁くらいの成績が必要だろう。

交流戦ではいよいよプロの舞台で対戦するかもしれない二人、新人王争いの行方からも目が離せない。

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