昨年のドラフトの目玉で、4球団が競合して東北楽天が獲得した早川隆久投手が、キャンプ2日目に初のブルペン入りをした。
則本投手も高評価
早川隆久投手は昨日はあえてブルペン入りはせず、この日も天候や、自らの朝の肩の状態を見てブルペン入りを決めた。キャッチボールでは強い送球は行わずに徐々に肩を作り、万全の調整で投球を開始した。
ブルペンでは立ち投げの状態で37球を投げた。半分近くをクイックモーションで投げ、34球を投げた後に「ラスト3球」と宣言し、納得のいく3球を投げて締めた。球を受けた下妻捕手も「145キロくらい出ているんじゃないかなと。体感は速かった。立ち投げで差し込まれました。自分のことを分かっているという印象。僕の方が緊張しました」と話した。
ブルペン入りしたドラフト1位ルーキーの姿を、隣のサブグラウンドから則本投手、岸投手、牧田投手といった実績十分の投手達も視線を送った。則本投手は「そんなに力を入れていないのに良い球がいっていた。自分で考えてやれているので凄い。自分が新人の時は何も分からなかった。」と話す。
石井監督も「バランスもよく、リリースポイントも安定していた。2桁勝てる要素のあるボールを投げている」と話す。東北楽天は岸投手、則本投手に、昨年活躍した涌井投手といった投手がおり、そこに田中将大投手が帰ってくる。早川投手も先発の一角に入ってくることは間違いないとみられ、強力先発陣となる。
東北楽天は新人投手も自分のペースで調整することになっており、早川投手は「徐々に球数を増やして、思い描いた調整をやっていければ」と今月下旬に実戦デビューをするべく、調整をすすめる。
早川は「予習」も抜かりなかった。初日はあえて投球練習を見送り、翌日以降のブルペンの準備の時間に充てた。「(1日の)キャッチボールの時点で湿度を感じた。リリースの引っかかり具合が仙台と違った」。この日は朝6時45分に起床し、ストレッチで肩や肘の状態を確認し自らにGOサイン。球場では「肩を早くつくりすぎないこと」を意識してキャッチボールの距離と強度を調節した。
▽楽天下妻(早川の球を受け)「145キロくらい出ているんじゃないかなと。体感は速かった。立ち投げで差し込まれました。自分のことを分かっているという印象。僕の方が緊張しました(苦笑い)」
▽楽天則本昂(早川のブルペン投球を岸とともにサブグラウンドから見学し)「そんなに力を入れて投げていないのに、いい球がいっていた。自分で考えながらやれているのですごいと思う」
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