西部ガスの大畑蓮投手は、184cm85kgとなった体から最速150キロの速球を投げ、リリーフで力投を見せる高校卒3年目の投手だ。
昨年都市対抗で登板せず
社会人野球では今年、高校卒3年目の大阪ガス・河野佳投手が注目されている。昨年、日本選手権でMVPを獲得すると、都市対抗でも実戦的な投球を見せ、最多勝利と最優秀防御率、ベストナインの三冠を獲得した。
その河野投手と同じく、高校卒3年目の投手として名前が挙がっていたのが西部ガスの大畑蓮投手だ。明豊高時代に183cmの長身から147キロの速球を投げ、リリーフとして登板していたが、まだ体重が細く線の細い投手だった。プロが注目したものの、「指名されても下位か育成。プロレベルに近い場所で腕を磨きたかった」とプロ志望届を出さずに地元の社会人チーム・西部ガスに進んだ。
西部ガスでは体重を84kgまで増やし、球速は150キロに到達した。1年目の都市対抗で力強い球を投げて注目をされると、今年のドラフト候補として昨年はその投球が注目された。
しかし、河野投手が活躍する中で、大畑投手は都市対抗でも登板がなく、どのくらいの投球をするのかを確認することはできなかった。それでも、6月に福岡ソフトバンクの3軍と対戦し、5回1安打1失点の好投をした。その試合で唯一の安打が1軍でもプレーする牧原選手に浴びたホームランで、「1軍で活躍する選手は甘い球を確実に捉えてくる」と、制球力を向上させる取り組みをしていたという。
「ドラフト上位でプロ入りしたい」と話す大畑投手、「先発をしたい思いもあるが、リリーフも向いていると思う。年間50~60試合登板する投手になりたい」とプロではリリーフで登板することをイメージしている。
これから社会人の大会も本格的に始まる中で、どのタイミングで登板をするのか注目したい。
明豊(大分)で3年春に甲子園に出場するも「指名されても下位か育成。プロレベルに近い場所で腕を磨きたかった」とプロ志望届を提出せずに西部ガスに進んだ。1年目から社会人野球最高峰の舞台である都市対抗のマウンドに立つなど経験を積み、直球の最速も3キロアップの150キロに到達。駒大苫小牧を北海道初の甲子園優勝に導いた香田誉士史監督(50)は「プロ入りする力は既に持っている」と太鼓判を押す。
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